ユーザの入力した式の通りに計算できるソフト。変数を使った計算や直前の答えを利用した計算、関数の記述なども可能。「MagicPlot Calculator」は、計算式を入力することで答えを求められる電卓ソフト。乗算・除算の優先やカッコの優先といった四則演算のルールに則って計算を行い、式と答えの両方を表示してくれる。計算履歴は記録され、過去の計算式と答えとを参照することもできる。
メイン画面のデザインはきわめてシンプル。白いウィンドウのほとんどを占める履歴表示エリアに、計算式を入力するためのテキストボックス、最下部にはメニュー表示用の「▼」ボタンがあるのみだ。
テキストボックスに式を入力して【Enter】キーを押すと、履歴表示エリアに「式=答え」の形で計算結果が表示される。計算を繰り返し行った場合も、過去に遡って履歴を閲覧することが可能だ。
テキストボックス上をマウスでポイントすると、計算式の記述法が説明されたチップヘルプが現れる仕組み。関数を使用することもでき、sin、cos、sqrtなど、主要なもの35個に対応する。
大きな特徴は、変数を使った計算が可能なこと。変数名は任意に割り当てることができる。テキストボックスに、
- 変数名 = 値
の形式で入力して【Enter】キーを押すと、変数に値が代入される。同時に履歴表示エリアが左右に二分割され、画面右側にはユーザのセットした変数が表示される。必要な数だけ変数を設定したら、変数名を使った計算式を記述して【Enter】キーを押せばよい。通常の計算と同じように結果が表示される(変数をセットする前に式を記述してもエラーと判断される)。
ただし、「ans」という変数は例外。計算式中にいきなり記述できる。ansには直前の計算の答えが自動的にセットされ、一度でも計算を行ったあとであれば、代入なしで使用することが可能だ(「Clear Results」を使用した直後でも、値は保持される)。
「ans」を使わずに答えを利用することも可能。式の入力中に【Ctrl】+【↑】キーを押せば、直前の答えの値がそのまま式にセットされる。
計算結果(履歴)のクリアしたり、変数をリセットしたりしたい場合は、画面右下隅にある「▼」ボタンをクリックし、ポップアップメニューからClear ResultsまたはUnset Variablesを実行すればよい。メニューには、関数に関する説明(英文)を呼び出せる「Help on functions...」などもある。
そのほか、式に記述したカッコの対応関係(対になるカッコ)をリアルタイムでハイライト表示する機能もある。