独自アルゴリズムによる双方向同期機能を搭載した“ファイル同期&共用クライアント”ソフト。サーバ側のみでのファイル保存機能などを備える。「Gabatto2share (ガバットとシェア)」は、ローカルマシンとFTPサーバやクラウドストレージとの間で、ファイルの同期・転送を行うソフト。対象のフォルダを登録し、監視機能「ウォッチャー」を起動させておくと、定期的に(初期設定は60秒)フォルダ内をチェックし、同期してくれる。同期は、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューなどから手動で行うことも可能。サーバ側のみでのファイル保存機能「雲隠」のほか、ファイル紛失防止機能、ファイル復活機能など、多彩な機能を搭載。高い信頼性を実現する。
監視対象のフォルダは複数を登録することができ、「ウォッチャー」も対象フォルダごとにON/OFFを選択できる。同期・転送先として、FTP/FTPS、SMB(Server Message Block)各プロトコルに対応した既存サーバを利用できるほか、「Gabatto2share」が提供するクラウドストレージを無料で利用することも可能だ。
監視対象フォルダの登録や手動による同期などの操作は、アプリケーションウィンドウ(Windowsフォーム)または常駐したタスクトレイアイコンのメニューいずれからでも行える。さらに、監視対象フォルダや(当該フォルダに含まれる)ファイルを、エクスプローラのコンテキストメニューから同期・転送することも可能。実行中には、Windowsフォームの「活動状況」フィールドやタスクトレイのバルーンメッセージに通知が表示される。
手動による操作では「同期」「ミラー」「雲隠」および「比較」を行える。「雲隠」は、エクスプローラのコンテキストメニューからのみ利用することが可能。メニューから「入雲」を選択・実行すると、ローカルマシン上のファイルをサーバに転送(移動)し、ローカルマシン側にはファイルサイズがゼロのシャドーファイルが残るようになっており、ローカルドライブの空き容量を増やすことができる。
監視対象フォルダごとのオプションでは、接続先サーバの設定をしたり、「ウォッチャー」の起動方法を指定したり(手動/自動の選択)、転送モードを指定したりすることが可能。接続先サーバの設定では、ユーザ名やパスワード、IPアドレス、接続先ディレクトリなどを指定する必要があるが、クラウドストレージを使用する場合は自動的に設定される。
ファイルの変更履歴を確認することも可能。転送された日時や処理の内容(put/get/del)を閲覧できるほか、ファイルや保存先フォルダを開いたり、削除されたファイルを復活したりもできる。
スケジュールを作成し、Windowsのタスクスケジューラに登録するための機能も用意されている。