イメージファイルに加え、アーカイブファイルも仮想ドライブとしてマウントすることが可能なユーティリティ。「WinMount」は、
- 仮想ドライブのマウント機能
- ファイル/フォルダのアーカイブ機能
を兼ね備えたソフト。圧縮されたアーカイブを解凍(展開)せずにマウントし、そのまま利用できる。英語版ながら、シンプルなインタフェースで使いやすい。メイン画面は、
- 仮想ドライブのマウントを管理するための「Mount」
- ファイルの一覧を閲覧するための「Browser」
の各タブ画面で構成される。圧縮・解凍操作は「Browser」で行う。解凍できる形式はZIP/7Z/CAB/RAR/ARJ/GZ/BZ2/TAR/WIMなど。計11種類の形式に対応する。アーカイブの内容を閲覧したり、他形式のアーカイブに変換したりすることも可能。圧縮できる形式はZIP/7Z/ISOなどで、パスワード付きの圧縮も行える。「Mount」では、ISO/ISZ/MDF/IMG/MDS/NRG/CCD/CUE/VIMなど、さまざまな形式のイメージファイルをマウントし、ドライブとして利用できる。Virtual PCの「VHD」、VMwareの「VMDK」、VM VirtualBoxの「VDI」の各イメージファイルをマウントすることも可能だ。
大きな特徴のひとつが、ZIP/RAR形式および独自のMOU形式アーカイブファイルをマウントできること。アーカイブを解凍することなく、中に含まれるファイルを利用することが可能だ。FLAC/APE/WVなどの音声圧縮ファイルのマウント・再生にも対応する。
インタフェースはわかりやすく、直感的に使える。例えばファイルの圧縮・解凍は、
- フォルダツリーとファイルリストで目的のファイルを指定
- 実行する処理のツールボタンを選択(Compress(圧縮)、Extract(解凍)、SFX(自己解凍形式で圧縮)など)
- 作成先のフォルダやオプションを指定
といった流れで行える。高速かつ高度なアーカイブ形式「MOU」と、暗号化機能を備えた仮想ドライブ形式「WMT」は、「WinMount」の独自形式。MOUでは、アーカイブにコメント(テキスト)を添付できるほか、テキストや写真を含めた、より詳細な情報ページ「Magic Page」(HTMLファイル)を設定することもできる。