「PHOTOMIZER」という名前だけではちょっとわかりにくいかもしれないが、“Photo”+“Optimizer”の合成語というか、短縮形と考えると、ソフトの特徴が簡単に理解できるだろう。修復用のブラシもレベル補正やカラーバランス調整などのツール類もすべて排除して、簡単なパラメータ調整だけに簡略化した、大胆なソフトだ。「細部を細かくレタッチするのは面倒だ、とにかく手軽にきれいな画像がほしい」という人にはうってつけだ。
もちろん「ほぼ全自動」とはいっても、個々の画像でパラメータを変更することも可能で、すべての画像に対して一律に補正を行うのとはわけが違う。プレビューパネルで効果を見ながら調整できるし、その調整もスライダーをドラッグするだけなので、誰でも手軽に扱える。プレビューパネルは「PHOTOMIZER 2」の大きな売りで、表示を拡大したり、分割表示の比率を変更したりする(画面上のドラッグでOK)ことで、より詳しいチェックを行えるようになっている。
出力設定は、自動だと簡素すぎるし、かといって詳細設定ではちょっと面倒だと感じる人もいるかもしれないが、この点もぬかりはない。よく見ると「自動」チェックボックスがONのときは、画像形式選択用のドロップダウンリストがあったところが、OFFにすると「出力プロファイル」という設定に入れ替わっている。
プロファイルを使えば、「デジタルフォトフレーム用」「テレビ用」といったプロファイルを選ぶだけで、アスペクトレシオや解像度をまとめてセットしてくれるので、とても便利。よく見ていないと見過ごしてしまいそうなので、気をつけよう。
(福住 護)