原稿や論文、報告書など、構造的な文書の作成に適したアウトラインプロセッサ。Windows、Mac、Linuxのいずれの環境でも利用できる。「OlivineEditor」は、テキストを階層管理することにより、全体の構造を把握しながら、文書を作成・管理できるアウトラインプロセッサ。Java製のクロスプラットフォームアプリケーションで、ほかのOSで作成された文書ファイルもそのまま開ける。さらに、TXT形式でファイル管理を行うため、ほかのテキストエディタで編集することも可能だ。
操作の基本的な流れは、
- プロジェクト内にノードを追加して文書を作成し、
- ノード間の順序や階層を変更しながら、全体の構造を整える
というもの。メイン画面は、ノードを階層管理する「ツリー」と、ノードの内容(テキスト)を作成・閲覧・編集するための「エディタ」とに大きく分かれる。画面最下部のステータスバーでは、編集中のノードに含まれるテキストの文字数や行数、400字詰め原稿用紙換算での枚数、最終保存日時、文字コードを確認できる。エディタはタブ切り替え形式で、複数のノードを同時に開いて、切り替えながら編集することが可能。一般的なテキストエディタと同様、切り取り、コピー、貼り付け、元に戻す、やり直しといった編集操作を行える。さらに「行頭を1文字下げる」「パラグラフを括弧で囲む」「二連続する長音をダッシュ(―)に変換」「三連続する中黒(・・・)を三点リーダ(…)に変換」など操作も、ショートカットキーやコンテキスト(右クリック)メニューから行えるようになっている。
検索・置換機能も備え、正規表現による検索や、検索文字列の一括置換などが可能。そのほか、画像ファイル(JPEG/PNG/GIF)へのリンクの貼り付け機能や、ノードの簡易印刷機能もある。
簡易的な記述で利用できるマークアップ言語「Markdown」にも対応する。HTML形式への書き出し機能も備え、Webページの作成・編集にも利用できる。
ツリーでは、フォルダの展開や折りたたみ、ノード/フォルダの並べ替え、ノード名の変更などの操作を行える。さらに、ノードの名前順/更新日時順によるソートや、ノード/フォルダ単位でのテキスト出力(フォルダ階層付きも)なども可能だ。
設定により、フォントの種別やサイズ、タブ幅、デフォルトの文字コードを変更することも可能。バックアップ機能もあり、ノード保存時ごとの自動バックアップや、指定間隔での自動バックアップにも対応する(併用も可能)。