ドライブ全体の最適化に加え、ファイル/フォルダ単位でのデフラグも可能な高機能デフラグソフト。「Defraggler」は、ファイルの読み書き速度を低下させるフラグメンテーション(断片化)を解消し、ドライブ本来の性能を発揮できるようにする最適化ソフト。ファイル/フォルダ単位のデフラグのほか、ブートタイムデフラグや空き領域のデフラグ、スケジュール実行なども可能。動作モードは通常の「デフラグ」か、簡易・高速な「クイックデフラグ」かを選択できる。シンプルな画面デザインで、はじめてでも戸惑うことなく使える。ファイルシステムはNTFS/FAT32に対応する。
メイン画面は、上段・中段・下段の三つのエリアに大きく分けられる。最上段にはドライブの一覧が表示され、ドライブ名のほか、ドライブの種類、ファイルシステム、総容量、空き容量、断片化率などを確認できる。
中段は、上段のリストで選択したドライブの状態が表示されるドライブマップ。ドライブの「解析」を実行すると、断片化が発生しているエリアや未使用エリアなどが色分け表示される。
下段は、「ドライブ」「ファイルリスト」「検索」「ドライブマップ」「状態」の各タブ画面が用意された切り替え式。
「ドライブ」では、上段のリストで選択中のドライブの総合的な状態や、使用容量/空き容量の円グラフなどが表示される。
「ファイルリスト」には、ドライブの解析結果から、フラグメンテーションが発生しているファイルの一覧が表示される。ファイルのパスやファイルサイズのほか、ファイルごとの断片数もわかる。チェックボックスにマークすることで、選択したファイルだけを最適化することが可能。リスト上のファイルを選択すると、当該ファイルの占めているエリアが、中段のドライブマップで強調表示される。
「検索」では、断片化が発生しているファイルを検索できる。検索条件として、サイズの最小値および最大値、ファイル/フォルダ名に含まれる文字列などを指定することが可能。検索結果は「ファイルリスト」と同様のリストで表示され、選択したものだけを最適化できる。
「ドライブマップ」には、ドライブマップの凡例が掲載され、未使用領域や断片化していない領域、断片化している領域などがドライブマップ上でどのように色分けされているかがわかる。マップ表示をカスタマイズすることもできる。
「状態」では、ハードディスクのモデル名やシリアル番号、ファームウェアのバージョン、インタフェース規格といったハードウェアの物理情報をはじめ、割り当てられているドライブレター、電源をON/OFFした回数、合計通電時間、動作温度といった使用状況やS.M.A.R.T.情報を確認できる。
メイン画面最下部には「解析」「デフラグ」といった実行用のボタンが並ぶ。デフラグは、通常の「デフラグ」か、簡便で高速な「クイックデフラグ」かを選べる。
さらに、メニューバーの「アクション」では、「フォルダのデフラグ」「ファイルのデフラグ」「空き領域のデフラグ」といった機能を利用することも可能だ。
設定では、デフラグ実行用のオプションとして、終了後のプログラム終了やシャットダウン、実行優先度の選択(通常またはバックグラウンド)、ブートタイムデフラグ、デフラグのスケジュール設定などを行える。
アプリケーション全体のオプション設定としては、SSDやリムーバブルドライブの表示に関する指定、デフラグ時にドライブの後方へ移動するファイルや、デフラグから除外するファイルの指定、クイックデフラグ用ルールの指定などを行える。
初期状態ではシェル拡張機能が有効で、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから断片化のチェックやデフラグを実行できるようになっている。