スマートフォンのように、画面上のドット(パターン)をなぞることでロックを解除するセキュリティ対策ソフト。「Eusing Maze Lock」は、パソコンを第三者に勝手に操作されないようにためのロックソフト。タスクトレイアイコンのクリックやホットキーですばやくロックでき、
- 解除用の画面を呼び出して
- マウスでロックパターンを描く
の2ステップでロックを解除できる。マウスでパターンを描く代わりに、キー入力でロックを解除することも可能。一定時間、アイドル状態が続いたときに自動ロックしたり、ロック時にインターネット接続を切断したりなど、多彩な機能を搭載する。インストールが終了すると、自分専用のロックパターンの登録が求められる。ロックパターンの登録は、3×3のドットが並んだマトリクス上を、ドットを結ぶようにドラッグして行う。以降、ロックを解除する場合や設定を変更する場合には、登録したロックパターンを入力する必要がある。
(マニュアル操作による)ロックや設定画面の呼び出しは、常駐したタスクトレイアイコンから行う。ロックの方法は、
- タスクトレイアイコンを左クリック
- タスクトレイメニューで「Lock Computer」を実行
- ホットキー(初期設定は【Ctrl】+【A】)
の3種類。タスクトレイメニューでは、ロックや設定画面呼び出しのほかに、ロック中の画面を半透明表示にする「Using Transparent Background」や、自動ロック機能を一時的に停止する「Disable Autolock」なども実行できる。ロック中はデスクトップ全体に専用の背景画像が表示され、さらにパターン入力用のドットマトリクスがオーバーレイ表示される。ドットマトリクスとともに日付や時刻、カスタマイズ可能なメッセージも表示される。ドットマトリクスは一定時間が経過すると消えるようになっている。
ロック中は、ドットマトリクスのほかに、デスクトップ右下に3個のアイコンが表示される。解除モードを選択するもので、初期状態で選択されている左側のモードでは、マウスでパターンを描くと、ドットを結ぶ赤いラインが表示され、パターンを正しく入力できているかがひと目でわかる。
真ん中のモードでは、描画時の赤い線が表示されなくなる。パターンの確認には向かないが、周囲の人にパターンを盗み見される心配もない。右側のモードは、マウスの代わりにキーでパターン入力を行うもの。ドットごとに割り当てられる文字は、ロックのたびにランダムに切り替わるため、一般的なパスワードロックより安全性が高い。
設定画面では、ロックパターンの変更、さまざまな動作設定、背景画像およびエフェクトの指定を行える。登録したロックパターンは、BMP形式の画像として保存することも可能。マトリクスは初期設定の3×3以外に、4×4や5×5に変更し、より複雑にすることも可能だ。
動作設定では、
- Windows起動時の自動ロック
- 自動ロックに入るまでの待機時間
- パターン入力用の画面が消えるまでの時間
- ロック解除に失敗した場合の警告方法
- キーボードのロック
- インターネット接続の切断
などを指定できる。ロック時に表示されるテキストメッセージをカスタマイズすることも可能だ。背景画像では、初期状態以外の任意の画像を選択したり、ロック開始・解除時のトランジション効果を無効化したりすることが可能。背景画像を透明化して、デスクトップの状態を表示させたままロックするオプションも選べる(タスクトレイメニューの「Using Transparent Background」と同じ)。
ロックの解除に連続で失敗した場合は、「ロック解除に失敗した場合の警告方法」にもとづいて、画面表示と音で警告される。初期設定では3回失敗すると警報が1分間続くが、2分間や3分間に設定したり、パソコンをシャットダウンするように設定したりもできる。再試行の回数も「なし」から最大7回まで選択できる。