直感的に操作できるWebアルバム作成ソフト。カスタマイズ性も高い。「jAlbum」は、デジタル画像の閲覧から編集・公開までに対応したWebアルバム作成ソフト。「アルバムプロジェクト」単位で登録した画像を素材にアルバムを作成し、画像公開サービス「jAlbum.net」や自前のWebサイトなどにアップロードすることが可能。スキンを切り替えることで、さまざまなデザインのアルバムを楽しめる。
メイン画面は、左右に二分割されたエクスプローラ風の構成。左ペインのアルバムプロジェクト一覧でプロジェクトを選択すると、右ペインにアルバムのサムネイルが一覧表示される仕組み。各サムネイルには、画像のレート(5段階評価)を示すアイコンやファイル名、キャプション(説明文)などを設定・表示させることができる。画像の回転や指定画像のアルバムからの除外、フィルタ機能による画像の抽出、サブフォルダの作成などを行うことも可能。フィルタは、画像のレートやカラーラベル、キーワードを条件にできる。
サムネイルをクリックすると画面が切り替わり、編集モードになる。編集モードでは、クロップ、赤目補正、ぼかし、シャープ、反転、グレイスケール化、セピア化、レベル補正、ガンマ補正などを行うことが可能。さらに、Exif情報やヒストグラムの表示、タグの編集、カラーラベル(flag)や評価レートの設定なども行える。
「アルバムを作成」を実行すると、画像の縮小をはじめ、リンクやスクリプトの作成など、必要な作業がすべて自動で行われる。作成中は進行状況を示すプログレスバーが表示され、終了後には、出力先のフォルダを開いたり、Webブラウザでプレビューしたり、サーバにアップロードを行ったりすることが可能。アルバムは、アルバムプロジェクト全体を対象に作成できるほか、新しく追加された画像や編集された画像だけを対象に作成することもできる。
各アルバムには、アルバム名やタグ(キーワード)、説明といったものを設定できるほか、ページレイアウトや画像の表示などに関するものなど、さまざまな項目を細かく設定できるようになっている。
ページレイアウトでは、Webアルバムでのサムネイルの配列(縦×横)、サムネイルからのリンク先やホームページへ戻るためのリンク、画像の並び順などを設定できる。
画像の表示に関しては、拡大・縮小のアルゴリズム(高品質、バランス、低品質の3段階)やシャープネス、JPEG画質の設定、サムネイルおよび画像サイズなどを設定することが可能。
スキンをカスタマイズすることもできる。現在、選択中のスキンのフォントやナビゲーション、ヘッダ/フッタのレイアウト、BGMなどをカスタマイズすることが可能だ。
アルバムの基本的なレイアウトは、スキンとスタイルの組み合わせで決定する。初期状態で、「Turtle」をはじめとした8種類のスキンが登録済み。作者のホームページから好みのスキンをダウンロードして、組み込むこともできる。スキン編集用の内蔵エディタで、関連する設定ファイルを一度に開いて編集できるほか、スキンのプロパティ設定だけを編集する機能などもある。
作成したアルバムは、jAlbum.netや自分のWebサイト(サーバ)にアップロードすることが可能。内蔵のWebサーバ機能を使って公開することもできる。