ツリー構造の幹から枝葉へ、階層構造でいえばより上位から下位へと、トップダウン的な分析を行うのに適したソフト。もちろん同じような用途として、組織図の作成などにも利用できる。こうした特徴は、別の見方をすれば、「ぽつんと独立した、どこにもあてはまりそうにない思いつきを、あとから体系的に整理する」ような使い方にはあまり向いていないということでもあるが、そこはもちろん機能の優劣などではなく、単に目的・用途の違いに過ぎない。
階層構造を表す線とは別に、離れたノードを線で結ぶことも可能。この線は、カーブや両端の形状、線の種類などを指定することもできるので、表現力としては十分だろう。
ノードを選択することで「プロパティ」の内容が切り替わり、いちいちダイアログボックスを開く手間がいらないので、レイアウトや配色の調整なども簡単。「テーマ」を使えば、統一感があり、見やすいマップを簡単に作成できる。
この種のソフトのスタンダードともいえるユーザインタフェースに加え、インストールの時点で自動的に日本語版としてセットアップされるので、すぐになじめるはずだ。
クイックヘルプを開くと、機能や操作方法の説明がそのままマインドマップとして表示されるので、直接操作しながら覚えることができる(ただし、このマインドマップ自体は英語表記)。
(福住 護)