選択したエンジンによるWeb検索や定型文の貼り付けなども行えるコマンドラインランチャ。「Passer」は、登録したコマンドを入力することでプログラムを起動するコマンドラインランチャ。コマンドの一部を入力するだけで残りの部分を補完してくれるコマンド入力補完機能を搭載し、アイテムをすばやく起動できる。Web検索、定型文貼り付けのほかにも、クリップボード拡張、キーボード入力の記録・再生、マクロによるテキストの加工、ファイル検索など、多彩な機能を備える。
コマンド入力用のコンパクトなウィンドウは普段は隠れ、必要なときにホットキー(初期状態では、右【Ctrl】+スペースキー)で表示させる仕組み。ほかの作業の邪魔にならない。ウィンドウの透明度を設定することができる。コマンドの登録はエクスプローラなどからドラッグ&ドロップすればよく、簡単に行える。
入力補完機能も備える。ユーザの入力した文字に合致するコマンドが候補として表示され、候補のリストから選択するだけで実行できる。日本語でコマンドを登録した場合でも、ローマ字で検索される。例えば、「ペイント」という名前で登録したコマンドも、コマンドウィンドウに「p」を入力すると、候補として表示される。
コマンドウィンドウに検索文字列を入力して、Web検索を行うこともできる。初期状態で登録されている検索エンジンは、Google、Yahoo!、Bing、Amazon、YouTube、Wikipedia、価格.com。コマンドラインランチャと切り替えて使用する。検索エンジンの切り替えは、リストでの選択のほか、検索エンジンごとに設定したショートカットキーでも行える。
クリップボード拡張機能も搭載する。クリップボードの履歴を最大256個保存できるほか、あらかじめ登録しておいた定型文を、クリップボード履歴と同様に貼り付けることができる。さらに、選択文字列を加工するマクロも用意され、「全角→半角変換」「半角→全角変換」「大文字→小文字変換」「小文字→大文字変換」「タブ→スペース変換」「スペース→タブ変換」「英→日/日→英翻訳」「読みがな表示」「文字囲み」「現在日時の出力」などを実行できる。
そのほか、スクリプトによるキーボード操作の記録・再生機能もあり、Webページへのログイン操作などを自動化できる。