ピークメータで音量を視覚的に把握し、調節できるソフト。最大音量の制限やスケジュール設定による自動調節も可能。「BeeSilent」は、パソコンの再生音量をきめ細かく設定できる“音量ボリューム調節”ソフト。単にボリュームを調節できるだけでなく、状況に応じてプリセットを選択し、音量とバランスをすばやく設定することも可能。常時起動させておくのではなく、必要なときにだけコマンドラインで実行することもできる。Windows 7/Vistaで動作する(Windows XPでは動作しない)。
主な操作はタスクトレイメニューのほか、デスクトップ上に表示される音量バーや音量ピークメータのコンテキスト(右クリック)メニューで行える。音量バーは名前の通り、音量を設定するためのもの。最大値を100として、バー上のドラッグやホイールの回転、キー操作で音量を調節できる。音量ピークメータには、再生音量が左右のチャンネル別のバーグラフで表示される。メニューでは、音量バーと音量ピークメータの表示/非表示を切り替えられるほか、プリセット音量の選択、自動音量調節の開始、最大音量の選択、設定画面の呼び出しなどを行える。
設定画面には「音量バー」「メータ」「消音」「プリセット」「自動」「その他」の各タブ画面が用意され、切り替えて利用する。
「音量バー」「メータ」では、音量バーや音量ピークメータの色を変更したり、表示の単位をdBにしたりなど、表示に関する項目をカスタマイズできる。
「消音」では、電源プラグを抜いたときやスリープ/休止モードに入るときなど、さまざまなイベント発生時に割り当てられたサウンドをミュートしたり、音量を制限したりできる。イベントに対して実行ファイルを割り当てることも可能だ。
「プリセット」では、プリセットで選択・指定できる音量を設定する。
「自動」は、「深夜になったら自動的に音量を下げる」というように、決まった時刻になると自動的に音量を調節してくれる機能。「シーン設定」という項目に複数の時刻を登録することが可能で、複数のシーン設定を切り替えて使用できる。音量の設定は「ミュートの設定」「ミュートの解除」のほか、「指定の音量にする」「増減する」「設定値以上にする」「設定値以下にする」から選択することが可能。さらに、手動で何らかの操作が行われたときに自動設定を解除したり、解除から一定時間後に復帰したりといったオプションも指定できる。
ユーザが設定した内容は、音量バーや音量ピークメータのコンテキスト(右クリック)メニューに追加される仕組み。シーン設定の切り替えや自動設定の開始・終了などの操作をすばやく行える。
「その他」では、ホイールやキー操作での音量増減量、ホットキーのカスタマイズなどを行える。
そのほか、「BeeSilent」をあらかじめ起動しておく手間を省き、コマンドラインから直接、音量調節やミュートを実行することも可能だ。