ファイアウォールやアンチウイルスなどのセキュリティ対策ソフトを導入しているからといって、マルウェアの侵入を完全に防げるものではない。パソコンを使っていて「なんだか挙動がおかしい」と感じた経験は、多くの人が持っているのではないか。そんなとき、どのようなプロセスが動いているかを確認できるのが「タスクマネージャ」。「Security Process Explorer」は、タスクマネージャの拡張版、もしくは高機能版というべきソフトだ。ただ、プロセスのリストを見ただけで、どのプロセスが怪しいかを判断するのは難しい。そのため「Security Process Explorer」では、できるだけ多くの判断材料を得られるようになっている。それでも判断には専門知識を必要とするので、誰にでも判断できるというものではないが、Rating機能などはかなり参考にすることができるだろう。
もうひとつ、タスクマネージャを開く場面で多いのは、起動していたアプリケーションの応答がなくなってしまったときだろう。終了できないときにタスクマネージャから終了するのだが、タスクマネージャからでもなかなか終了できないことがある。
「Security Process Explorer」は、タスクマネージャよりも終了機能が強力という人もいるようだ。限られた試用の範囲内では、はっきりとしたことはいえないが、少なくとも「Security Process Explorer」で終了できないことがなかったことをご報告しておく。
(土屋 佳彦)