使いやすさや処理の速さで高い評価を得る“定番”バックアップ&リカバリソフト「True Image」シリーズの新バージョン。Windows 8に対応した。「True Image Plus by Acronis」は、万一の事故に備え、システムを含むドライブ/パーティションをバックアップするためのソフト。ドライブ/パーティションだけでなく、フォルダ/ファイル単位のバックアップも行える。新バージョン「2013」では、Windows 8に対応したほか、同期機能が強化され、モバイル機器との同期機能やフォルダの共有機能などが追加された。
インタフェースは、前バージョン「Acronis True Image Home 2012 Plus」を踏襲したシンプルなデザイン。メイン画面は「スタート」「バックアップとリカバリ」「同期」「ツールとユーティリティ」の各タブ画面からなる。このうち「スタート」はガイダンスになっており、バックアップやリカバリの方法、さらにはインターネット上にデータをバックアップできる「Acronis Cloud」に関する説明を見ることができる。
「バックアップとリカバリ」には、「True Image 2013 Plus by Acronis」の主要な機能な機能がまとめられ、
- ドライブ/パーティション全体をバックアップする「ディスクとパーティションのバックアップ」
- ローカルのデータをAcronis Cloudにバックアップする「オンラインバックアップ」
- ファイルや電子メールのバックアップ
- データを5分間隔で継続的にバックアップする「ノンストップバックアップ」
- バックアップイメージを含むブータブルメディアの作成
- バックアップの参照
- リカバリの実行
などを行える。バックアップはスケジュール実行させることも可能。スケジュール機能を利用すれば、日/週/月単位や、指定したイベントの発生時に自動でバックアップが実行される。作成されたバックアップファイルはリスト表示され、リストからいつでも「今すぐバックアップ」や「リカバリする」を実行できる。「同期」では、
- コンピュータ上の二つのローカルフォルダ
- コンピュータ上のローカルフォルダとストレージ上のフォルダ(USBメモリ、USBハードディスク、NASなど)
- 二台のストレージ上の二つのフォルダ
- 二台以上のコンピュータ上にある二つ以上のフォルダ
の同期を行うことができる。さらに、Acronis Cloudを利用すれば、フォルダ/ファイルを他人と共有することも可能だ。「True Image 2013 Plus by Acronis」が持つ豊富な機能は「ツールとユーティリティ」にまとめられている。利用できる機能は、
- パソコンに対する変更を適用するか、破棄するかを選択できるTry&Decideモード
- ハードディスクのクローン作成
- レスキューメディアを作成する「レスキューメディアビルダ」
- Windowsの動作が不安定になったときに起動時にリカバリする「Acronisスタートアップリカバリマネージャ」
- バックアップ保存のための安全な専用パーティション「Acronisセキュアゾーン」
- パソコンの履歴を消去する「システムのクリーンアップ」
- 古いパーティション/ディスク内のデータを完全に消去する「Acronis DriveCleanser」
- フォルダやファイルを確実に消去する「ファイルシュレッダー」
- 新しいディスクの追加や容量マネージャなどのディスク管理
- バックアップ設定のインポート/エクスポート
- AcronisバックアップとWindowsバックアップの相互変換
- イメージのマウント
など、実に多彩だ。