「筆ぐるめ」は、簡単な操作で年賀状をはじめ、暑中・寒中見舞い、挨拶状、名刺やラベルなどを作れるはがき作成ソフト。新バージョン「2013」では、

• はがき印刷に目的を絞り、シンプルな画面で手早く操作できる「かんたん筆ぐるめ」
• はがきのレイアウトを選択しやすくする「かんたん検索」
• データ保存の手間を省く「かんたんバックアップ」

「筆ぐるめ」シリーズの大きな特徴は、パソコンに不慣れなユーザをサポートするためのナビゲーション機能を搭載し、はじめて使う人でも簡単に操作できること。例えば、起動時には「ナビ」ダイアログが開き、「住所録を開く」「年賀状を作る」など、やりたいことから機能をすぐに選ぶことができる。メイン画面左側には「ナビ画面」が常に表示され、操作手順を図解入りで説明してくれるだけでなく、ナビ画面上のボタンをクリックすると、対応するボタンやタブへマウスカーソルが自動的に誘導される。

ユーザのレイアウト選択を支援する機能として新たに追加されたのが「かんたん検索」。フォーマル、ポップ、スタイリッシュといったキーワードを選ぶことで、膨大な数のサンプルレイアウトから好みのものをピックアップできる。同じく新機能の「かんたん筆ぐるめ」は、最低限の手間ではがき作成を行えるよう工夫されたモード。通常モードの「筆ぐるめ」とは独立しており、スタートメニューまたは筆ぐるめメニューから起動する（「筆ぐるめ」と同時起動はできない）。基本的な操作の流れは同じだが、「筆ぐるめ」の一部操作を省略し、複数の機能を同じボタンにまとめたことで、よりわかりやすくなっている。

住所録はカード型。宛て名面のプレビューも併設され、登録した住所・氏名をプレビュー上ですぐに確認できる。住所は「自宅宛て」「会社宛て」の2種類を登録することが可能。そのつど送付先を切り替えて使えるのはもちろん、「用紙（はがき種類、縦置き/横置き、縦書き/横書きなど）」と「差出人名」とを、自宅宛て・会社宛て別に設定しておくこともできる。さらに「宛て名専用」タブでは、項目が宛て名印刷に用いるもの（氏名、読み、敬称、電話番号、住所、連名）に絞られる（かんたん宛て名入力機能）。宛て名の登録を短時間で行いたいユーザに便利な機能だ。

写真やイラスト素材の加工機能も多彩だ。明るさ、彩度、コントラスト、ホワイトバランスなどの補正機能に加え、モザイク、セピア、モザイクといったエフェクト、拡大・縮小、フレームの追加、お絵かき（ペイントツール）、切り抜きなど、さまざまな編集機能を備える。さらに、最大12枚までのデジカメ写真をタイル/モザイク/ランダムの形状に並べ、1枚の写真に合成できるコラージュ機能も用意されている。新バージョン「2013」では、文字の形による画像切り抜きや、コラージュした画像の加工・補正も行えるようになった。

デザイン機能として新たに追加されたのが「きらきらデコ盛り」。マウスを使って、はがきのうら面にハート形や星形などのラインストーン（スタンプ）をフリーハンドで描き入れることができる。