パソコンのスリープモードへの移行を、さまざまな設定条件で制御できるソフト。CPU使用率や起動プロセスなどを監視して、スリープモードへの移行・抑止を制御する。「SleepTool」は、パソコンの稼働状況を監視し、あらかじめ設定した条件が満たされた場合に、パソコンをスリープモードに移行させることができるソフト。単に待機状態が一定時間続いたらスリープモードになるのではなく、CPU使用率やディスクへの書き込み量、ネットワークのトラフィックなどの条件を組み合わせることで、作業終了後にスリープモードに移行させたり、作業中、不用意にスリープモードに移行するのを防いだりできる。
移行・抑止の条件として設定できるのは、
- スリープ移行時間
- スリープ抑止CPU使用率
- スリープ抑止ディスク書き込み量
- スリープ抑止ネットワーク使用量
- スリープ抑止プロセス
- CPU使用率算出除外プロセス
の各項目。タスクトレイアイコンの右クリックで表示されるメニューから設定できる。「スリープ移行時間」では、スリープモードに移行するまでの時間を(1)マウス・キーボード操作後、(2)CPU・ディスク・ネットワークアイドル後、(3)抑止プロセス終了後、に対して設定できる。いずれも最短1分から最長180分までの13段階から選択・設定できるようになっている。
「スリープ抑止CPU使用率」では、CPU使用率が、あらかじめ指定されたパーセンテージを超えている場合、「スリープ移行時間」で設定した移行時間を過ぎてもスリープモードにならないようにできる。3%から50%までの9段階および「監視しない」から選択・設定することが可能だ。
「スリープ抑止ディスク書き込み量」では、キーボードやマウスを操作していなくても、ディスクへの書き込みがある程度継続的に行われていれば、スリープモードに移行しないように制御できる。100kB/secから50MB/secまでの6段階および「監視しない」から選択・設定できる。
「スリープ抑止プロセス」では、特定のプロセス(プログラム)が起動していれば、キー/マウス入力やディスクアクセス、ネットワークトラフィックの量に関係なく、スリープモードに移行しないようにする。対象となるプロセスの指定は、(1)ダイアログでファイルを選択する、(2)実行中のプロセス一覧(ポップアップメニューに表示される)で選択する、の2種類の方法で行える。
「CPU使用率算出除外プロセス」では、特定のプロセスを、CPU使用率の計算から除外できる。「スリープ抑止プロセス」同様、ファイルの指定およびプロセス一覧からの指定が可能。IE、Chrome、Firefoxをワンタッチで登録するためのメニューも用意されている。
監視を一時的に停止することも可能。メニューやタスクトレイアイコンダブルクリックで一時停止/復帰を切り替えられる。そのほか、タスクトレイアイコンへのオンマウスで、CPU使用率、ネットワーク使用量、ディスク書き込み量の各項目がチップヘルプとして表示される(非表示に切り替えることも可能)。