Windowsが起動すると、それに引き続いてさまざまな(常駐)プログラムが次々に起動される。いくつものプログラムが一斉に起動されるので、あたかもCPUの奪い合いの様相を呈して、多くの負担がかかる。その結果、起動に必要以上の時間がかかってしまうということが起きる──「Startup Delayer」は、そうしたスタートアッププログラムの交通整理をし、よりスムーズにシステム全体を起動させるためのソフトだ。指定方法はCPU/ディスクの使用率と遅延時間の2種類で、どちらでも都合のよい方を指定すればよい。ただ、CPU/ディスク負荷を条件にする「Automatic Delay」の方が高負荷を避けるという本来の趣旨に合っているので、まずは「Automatic Delay」を基本に、不都合があったときなどに「Manual Delay」と使い分けるやり方がよいだろう。
海外製ソフトであり、画面表示などはすべて英語(もしくは別の外国語)になる。とはいえ、操作自体はわかりやすいので、使うのに困難ということはない。非公式なものだが、日本語化ファイルも公開されているので、そちらを使ってみるのもよいだろう。
(土屋 佳彦)