さまざまな操作をマウスジェスチャで行えるようにするソフト。キー入力やウィンドウ操作などを組み合わせたスクリプトにより、複雑な操作も実現できる。「StrokesPlus」は、ボタンやキーを押しながらマウスを動かす“ジェスチャ”によって、さまざまな操作を行えるソフト。Windows全体を操作したり、デスクトップ上での操作を行ったりできるほか、特定のウィンドウ(アプリケーション)に対してのみ、ジャスチャを有効にすることも可能。ユーザが新しいジェスチャを登録することもでき、カスタマイズ性は高い。
ジェスチャを認識させるためのトリガはストロークボタン(Stroke Button)と呼ばれ、初期状態ではマウスの右ボタンが割り当てられている(右ボタンを押しながらジェスチャを行うと、割り当て済みのアクションが実行される)。ジェスチャを行っている間は、画面上にマウスの軌跡が描画されるが、軌跡を非表示にすることも可能。ストロークの色や太さなどもカスタマイズできる。
ストロークボタンを(マウスの右ボタン以外に)変更することも可能。中央ボタン(ホイール)や【Ctrl】キー、【Alt】キーなどに変更できる。
ジェスチャの設定は、設定画面の「Configure Actions」タブで行える。「Configure Actions」は、さらに「Global Actions」「Chrome」「Desktop」に分類されている(初期状態)。「Global Actions」は、デスクトップの状態に関わらず、常に動作するもの。「Chrome」はGoogle Chrome上で、また「Desktop」はデスクトップ上でのジェスチャに対応して動作するものだ。「Global Actions」以外では、対象となるウィンドウのクラス名やタイトル、実行ファイル名などで、ジェスチャの認識対象を制限できるようになっている。あらかじめ登録されている三つ以外に、ユーザが特定のアプリケーション用のものを追加することも可能だ。
「Configure Actions」では、ジェスチャのアクション(Action)がストロークのアイコンとともに表示される。同じジェスチャに異なるアクションが割り当てられているものもあるが、マウスボタンやキーの追加設定(Mouse/Key Modifier)で、使い分けられる。
ジェスチャに割り当てるアクションはドロップダウンリスト(Available Actions)から選択する。リストにはウィンドウの位置やステータス、マルチモニタの操作、キー入力、クリップボードの操作など、さまざまなコマンドが登録され、コマンドを組み合わせたスクリプトを記述することで、複雑な操作を実現できるようになっている。
さらに、ジェスチャの一覧(Action Report)も用意され、割り当てられているマウスボタン/キーやアプリケーション、スクリプトの内容などを確認できる。
もちろん、ユーザが新たなジェスチャを登録することも可能。実際にジェスチャを描いて追加できる。
そのほかにも、
- 一時的にジェスチャを無視する「Ignore Key」
- 特定のウィンドウなどでジェスチャを無効化できる「Ignored List」
などを設定できる。