演習を繰り返すことで、16進と2進とを“体で覚える”ための学習支援ソフト。グラフで習熟度を確認することも可能。「HexMaster」は、コンピュータで使われる数値の表現方法「16進」「2進」を理解し、使いこなせるようにするための学習支援ソフト。16進や2進の原理、表現方法を学べるほか、10進⇔16進⇔2進での変換(計算)方法を学ぶこともできる。すべての演習で全問正解することが目標。
メイン画面は、左右それぞれに三つずつのタブ画面が配置された構成。左側は16進・2進の原理や表現方法がくわしく説明された「解説」、右側は実際に変換作業を行う「演習」となっている。「解説」の内容は、「演習」を行う前に読んで理解しておきたいもので、
- 16進や2進などに関する汎用的な解説の「n進数について」
- 10進で0〜15の値を16進・2進で表現したときの関連性を示す「各進数の関連」
- 具体的に各進数間で値を変換する際の計算方法を示す「変換方法(計算方法)」
の各タブ画面からなる。画面右側の「演習」を構成するのは、- 0〜Fの16進数を実際に2進に変換する演習「16進⇒2進」
- 「16進⇒2進」演習の所要時間をグラフ表示し、習熟度を確認できる「16進⇒2進 演習グラフ」
- 0〜FFFF⇔0〜65535の間で10進⇔16進の変換演習を行える「10進⇔16進」
の各タブ画面だ。「16進⇒2進」では、「演習開始」ボタンをクリックすると、0〜Fの16進数がランダムに48個表示される。ユーザはそれぞれの値を4桁の2進数に変換し、隣のマスにマウスで入力してゆく。各マスは初期状態で「0000」となっているが、クリックするたびに0→1→0……と変化する。
48個の変換終了後、「演習終了」ボタンをクリックすると、変換が正しいかどうかが採点される仕組み。正しいものは緑、不正解は赤で表示され、演算は全問正解になるまで終了しない。すべての問題が緑(正解)になれば演習は終了し、演習開始からのタイムが表示される。
「16進⇒2進 演習グラフ」では、「16進⇒2進」演習にかかった総時間(48個全部が正解になるまでの時間)を演習を行うごとに記録。折れ線グラフで表示してくれる。
「10進⇔16進」は、画面上側が16進⇒10進の変換演習、下側が16進⇒10進の変換演習に分かれ、問題数は各15問ずつ。出題範囲は10進で0〜65535と桁数が多い(タイム計測は行われない)。「16進⇒2進」同様、すべての変換が正解にならないと、演習は終了しない。
画面左側の「解説」と右側の「演習」のタブは個別に切り替えることができ、関連する解説を見ながら演習したり、2進・10進・16進の変換表を確認しながら演習を行ったりできるようになっている。