日報や週報を作成するのはなかなか面倒で手間のかかるものだが、「Owl Personal」は、入力作業を簡略化すると同時に、作業内容の集計や分析を助けてくれる。特にポップアップの自動表示をONにしておくと、一定時間(30分または1時間)が経過するごとにウィンドウが表示され、ボタンをクリックするだけで作業記録を作成してくれる。パソコンを使った作業が主になる人にとっては便利だ。「マイタスク」として表示可能なボタンは限られているが、ページを増やして整理することもできるし、独立したボタンとして登録していないタスクでも、「その他から選択」ボタンを使って入力することができる。うまく使い分けるようにしたい。
いうまでもないが、「Owl Standard」は複数のプロジェクトや複数の担当者を統括するためのソフトであり、「Owl Personal」もその特徴を受け継いでいる。単なる個人用の作業記録や日記的なソフトとは根本的に性格が異なるので、その点はあらかじめ押さえておきたい。工数管理にある程度慣れており、個人レベルの業務でも人月や人日、人時といった単位での管理を必要とする方にはぴったりだ。
なお、筆者が試用した環境では、プロジェクトツリーからのドラッグ&ドロップでタスクを入力する場合に、複数のタスクを続けて登録しようとするとエラーが発生することがあったので、念のためご報告しておく。タスクを1件記録するごとに「保存」を実行すれば、この問題は起きないようなので、もし同様の現象に見舞われた場合は試してみていただきたい。
(福住 護)