130形式以上のアーカイブ(書庫)ファイルを展開(解凍)できる高機能アーカイブユーティリティ。強力な暗号化機能なども備える。「PeaZip」は、複数ファイルを1ファイルにまとめたアーカイブを作成したり、アーカイブ内のファイルを取り出したり(解凍)するためのソフト。エクスプローラ風のユーザインタフェースで、アーカイブ以外のファイルをリネームしたり、フォルダを作成したりといった操作も可能。エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューからアーカイブを作成・解凍することもできる。解凍可能なアーカイブ形式は130以上。作成できるアーカイブは7Z、ARC、BZ2、GZ、PAQ、PEA、QUAD/BALZ、TAR、UPX、WIM、XZ、ZIP。
メイン画面は、エクスプローラ風の左右2ペイン構成。アーカイブだけでなく、ほかの通常のファイル/フォルダも表示される。一般的なアーカイブユーティリティのように「先にアーカイブを開いてから操作する」のではなく、ファイルを選択した状態からダイレクトに作業を行えるようになっている。画面左側のフォルダツリーには「ファイルシステム」「ブックマーク」といった項目が用意されている。「ファイルシステム」では「コンピュータのルート」から順にドライブ→フォルダとたどれるほか、「デスクトップ」「ドキュメント」などのフォルダに直接アクセスすることが可能。「ブックマーク」は、よく使うフォルダやアーカイブファイルを登録しておけるもの。画面下部に、ブックマーク一覧用のペインを表示させることもできる。
アーカイブに関する操作は、
- 追加(アーカイブの作成)
- 変換(作成済みのアーカイブを他の形式に変換)
- 解凍
- すべて解凍
の4種類に分類できる。「追加」「変換」の操作方法は基本的に同じ。「追加」では、アーカイブ以外のファイルをアーカイブ化するのに対し、「変換」では、すでにアーカイブ化されたファイルをほかの形式に変換する点が異なる。「解凍」「すべて解凍」は、「アーカイブを解凍」する点では同じだが、「すべて解凍」では、複数のアーカイブを一括解凍したり、「デスクトップ」「ドキュメント」などの解凍先を簡単に選べたりといった違いがある。アーカイブの作成・変換時には、パスやアーカイブ形式、圧縮レベル、暗号化アルゴリズムなどのオプションを指定することが可能。解凍では、出力先パスのほか、フォルダを作成して解凍したり、アーカイブの内容をリスト表示させたりできる。同名ファイルが存在した場合の処理方法(上書き/スキップなど)を指定することも可能だ。
ファイル一覧では、複数ファイルをまとめて選択するための支援として、
- 選択中ファイルと同形式のファイルだけの一括選択
- ファイルサイズや日付を条件にした一括選択
といった機能が用意されている。そのほかにも、
- アーカイブの状態チェック
- ファイルの分割・結合
- ファイルの完全消去
- パスワードやキーファイルの作成
など、多彩な機能を備える。「PeaZip」は、エクスプローラの機能拡張としても組み込まれ、エクスプローラ上でファイル/フォルダを選択した状態でコンテキストメニューから実行することも可能。コンテキストメニューには「PeaZip」自体の起動やアーカイブの作成を行うための「PeaZip」という項目が登録される。「送る」から操作することもできる。