“定番”総合パソコン高速化ソフト「SuperWin Utilities」シリーズの新バージョン。パソコンの“健康”状態を自動診断し、メンテナンスをアドバイスしてくれる機能などが追加された。「SuperWin Utilities」は、パソコンを快適な状態に保ったり、ハードウェアの動作状態をチェックしたりする機能が一本にまとめられた統合型ユーティリティ。不要なファイルやレジストリ項目をワンタッチで削除できる「全自動クリーナー」をはじめ、パフォーマンスの向上やメンテナンス、使い勝手の向上などに役立つ機能が幅広く揃う。新バージョン「SuperWin Utilities 2」では、パソコンの健康診断機能が追加されたほか、Android端末用メンテナンスアプリケーション「SuperMobile Utilities」も追加された。高速化機能の強化も図られ、Windowsの起動時間の短縮化を実現した。
インストールは、
- 標準機能のみがインストールされる「標準」
- 「標準」に加え、追加インストールする機能を選択できる「カスタム」
から選択できる。「標準」でインストールされる機能は「全自動クリーナー」「バックアップと復元」「ハードウェア管理」「パフォーマンスアップ」「オプション」。「全自動クリーナー」は、ドライブ内の不要ファイルや無効なレジストリ項目、ごみ箱内のファイルなどを一括削除できる機能。削除対象となるドライブや項目は、ユーザが任意に指定することが可能。スケジュール設定による自動実行にも対応し、日時や毎週/毎日といった実行間隔を指定できるほか、ログオン後やシャットダウン直前といった設定も行える。削除した項目を復元できる「クリーナーごみ箱」機能もある。
「バックアップと復元」では、フォルダ単位でのバックアップが可能。「マイ ドキュメント」やInternet Explorerの「お気に入り」など、重要なものを自動で選択してくれる「標準バックアップ」と、ユーザが任意のファイル/フォルダを選択できる「カスタムバックアップ」とがある。さらにバックアップ時のオプションとして、差分バックアップ/フルバックアップ、データの圧縮、セキュリティ(パスワード保護)、世代管理を設定することが可能。初回のバックアップ(この場合はフルバックアップ)は直ちに実行され、2回目以降はスケジュール設定にもとづいて実行される。
「ハードウェア管理」には、「HDDの故障監視」「CPUの温度監視」「パソコンの省電力化」の三つの機能がある。「HDDの故障監視」では、メーカー、モデル名、インタフェースや総容量/空き容量などに加え、現在の動作温度や過去に記録した最高温度、ドライブの健康状態と故障の予測などを確認できる。
「CPUの温度監視」では、CPU名や動作周波数、現在の温度(コアごと)、過去の温度推移グラフなどを確認できる。HDDおよびCPUに関しては、情報の更新間隔や警告メッセージ表示の閾値などを指定することが可能。動作温度や空き容量が閾値を超えた場合にメッセージで通知させたり、Windowsのシャットダウンや休止を実行させたりできる。
「パソコンの省電力化」では、モニタ/HDDの電源をOFFにしたり、スリープ/休止モードに入るまでの時間を、AC電源/バッテリー駆動時それぞれで設定したりできる。省電力計算のために、電力会社や1kWhあたりの電気料金やCO2量、パソコンの消費電力などを登録することも可能だ。
「パフォーマンスアップ」には、「システムの最適化」「デザインの最適化」「Windows起動の高速化」などの項目に加え、「最適化実行後のWindowsの起動時間が実際にどのように変化したか」の測定機能がある。
「システムの最適化」では、アイコンキャッシュの高速化、スタートメニューの高速化、USB接続の確認軽減などの項目で最適化を行う。「デザインの最適化」は、Windows 7向けの機能。ウィンドウやメニューのアニメーション表示など、主に視覚効果に関する部分をカスタマイズすることで、操作レスポンスを向上させる。「Windows起動の高速化」では、起動時に実行されるスタートアップ項目やサービスのタイミングを任意に遅らせることで、全体としての起動の高速化を図る。
「オプション」には、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を管理し、Webページなどでの入力を簡略化する「マイ パスワード ブック 2」、IEのアドオン「自動ログオン ツールバー」、メモリ使用量の監視機能と自動実行機能を備えた「メモリクリーナー」、レジストリエディタの起動やシステム情報の表示、キーボード/マウスのロックなどの機能がまとめられた「システムツール」がある。
「カスタム」でインストールできる機能は、
- レジストリの再構成
- レジストリを最適化することで、Windowsの起動時間短縮などの効果がある。
- お気に入りクリーナー
- IE、Mozilla Firefox、Google Chromeに登録されているブックマークのリンク状況をチェックし、エラーがあったものを削除できる。除外リストを指定することも可能。
- ディスクのデフラグ
- 付属の「Diskeeper 2009 Professional」でドライブを最適化できる。
- アプリケーション起動の高速化
- ブラウザやオフィスアプリケーションなど、特定のアプリケーションの起動状態を記憶させておくことで、起動に要する時間を短縮する。
- Superインクセーバー4
- インクジェットプリンタのインク消費を抑える機能。印刷品質をできるだけ保ったままで、インクの使用量を抑えることが可能。インストールするだけでも動作するが、オプション設定では、セーブ量をアプリケーション別に設定したり、インクカートリッジの平均価格や年間の使用数をもとにセーブ効果を試算したりすることができる。
となっている。