モバイル機器向けのアプリケーションと連携し、さまざまなプラットフォームでメディアコンテンツを楽しめる“定番”Blu-ray&メディアプレイヤー。「PowerDVD」は、Blu-ray/DVDなどのメディアを再生できるユニバーサルプレイヤー。独自技術「TrueTheater」で映像・画質を変換・補正し、より高い画質で動画を楽しむことができる。新バージョン「12」では、モバイル機器との連携機能の強化が図られたほか、対応ファイル形式も追加された。強化・追加された機能の数は30を超える。従来同様、最上位版「Ultra」、上位版「Pro」、標準版「Standard」の3エディションが用意されている(編集部注:本稿は「Ultra」をもとにまとめられています)。
再生機能では、Blu-ray/DVDで目的のシーンをすばやく見つけられる「インスタントシーク」が追加された。シークバーのドラッグに応じて、画面内の映像がリアルタイムで変化する。従来は、時間などから想像してシーンを探すしかなかったが、実際にシーンを確認して、再生位置を選択できるようになった。インスタントシークのほか、
- インスタントズーム(再生中に動画の好きな場所を最大400%まで拡大表示できる)
- インスタントビュー(フォルダ内の画像を高速プレビューできる)
- インスタントスケール(メディアライブラリのサムネイル表示をワンタッチで拡大・縮小できる)
の計4種類のインスタント機能が追加された。Matroska(MKV)の3D対応版「MK3D」形式にも対応した。これまでに対応済みの形式を含め、対応する形式(拡張子)は50種類に上る。Blu-ray 3Dや3層以上の多層記録を行えるBDXLなどにも対応する。音楽ファイルに関しては、OGG/FLACの再生が可能になり、対応拡張子は16種類になった。
バージョン「11」でも強化されたホームネットワーク連携は、今回も強化が図られた。すでに対応済みのデジタルメディアプレイヤー(DMP:Blu-rayレコーダなどのDLNA対応機器内のデータをパソコンで再生できる)、デジタルメディアサーバ(DMS:パソコン内のコンテンツをほかのDLNA対応機器で再生できる)に加え、新たに、
- デジタルメディアコントローラ(DMC:ネットワーク内の他のDLNA対応機器をコントロールできる)
- デジタルメディアレンダラ(DMR:ほかのコントローラからの操作を受けて動画を再生する)
に対応。DLNAで定義された4種類のデバイス機能(DMS/DMP/DMC/DMR)に対応したことになる。スマートフォンとの連携も強化された。パソコン内の動画ファイルをAndroid OS搭載機器で再生できるように変換する「スマートコンバート」、パソコン内のファイルとAndroid機器とのファイルを同期させる「スマートシンク」の両機能が追加され、お気に入りのコンテンツを外出先でも楽しめるようになった。
Android OS/iOS搭載機器で動作するリモートコントロールアプリ「PowerDVD Remote」を使えば、スマートフォンでパソコンの「PowerDVD」をコントロールすることが可能だ。