用紙サイズに合わせたトリミングを効率よく、手軽に行える“デジカメユーザのための画像トリミングソフト”。トリミングに特化し、作業を正確に行うことができる。「写真屋さんのデジタル・トリマー」は、デジカメ写真などのトリミング(切り出し加工)を効率的に行えるよう工夫されたソフト。「用紙サイズを示す枠線を基準に画像をドラッグする」という位置合わせ方法により、必要(あるいは不要)な部分を正確に切り出せる。画像の拡大・縮小機能もあり、簡単な操作で必要なサイズ・構図の画像を作ることが可能。対応する画像形式は、入力がJPEG/BMP/PNG/TIFF/GIF/PSD/PDD、出力がJPEG/BMP/DIB/PNG/TIFF。Susie Plug-inを利用した読み込みやTWAIN機器からの読み込みも可能。ソフト名の通り、写真屋さん(富士山印刷)の店長が考案した。
トリミングの操作は簡単。
- あらかじめ用紙サイズと画像解像度を指定
- メイン画面への画像の読み込み
- 画像をドラッグして、必要な部分を枠内に収めるように調整し、トリミングを実行
画像を読み込むと、画面には用紙イメージを示す枠線があわせて表示される。画像の位置合わせは、マウスドラッグで行えるほか、ツールボタンを使って上下左右端や中央(上下/左右)に配置することも可能。さらに、用紙端から画像端までの数値(座標値)の直接入力でも位置を指定できる。用紙はB0判からL判までの20種類以上がプリセットされ、リストから選択・指定できるほか、幅や高さを自由に指定することも可能。解像度は最大999(pixel/inchの場合)まで設定できる。
画像の読み込み時には、用紙と解像度に合わせて自動的にサイズが調整(フィット)されるが、必要に応じて変更することも可能。「現在の画像に対する倍率」「元の画像に対する倍率」「幅と高さ」でサイズを指定できる。90度単位や任意の角度で画像を回転させることも可能だ。
ユニークな機能に「用紙色」「余白」「遊び」の設定がある。用紙色では、プリセットされた約140種類の色のほか、任意の色を指定することも可能。余白では文字通り、画像の周囲に余った縁を設けることができる。遊びは、プリンタや用紙の特性によって生じる周囲の空白を防ぐため、ほんの少し大きめに印刷する機能だ。
トリミングや余白幅、用紙色などの設定が反映された画像は「プレビュー」ウィンドウで確認することが可能。スナップショット機能があり、表示中の画像を一時保存しておくことができる。
トリミング範囲をマウスドラッグで指定する「フリートリミング」モードもある。枠線の外側だけを残すこともでき、「不要な部分を指定して取り除く」イメージでトリミングを行える。
そのほか、画像上の「2点間の距離」「水平線からの角度」の計測機能も搭載する。