簡単な操作で使える、多機能“一括画像変換・リサイズ”ソフト。ピント強調やノイズ除去などの処理もまとめて行える。「XnConvert」は、画像のリサイズやファイル形式の変換、フィルタ処理などを連続して行えるソフト。リストに登録した一連の処理を、複数の画像に対してまとめて適用することができ、画像編集の手間を省くことができる。フォルダ構造やタイムスタンプを保持したまま変換したり、メタデータを保持したまま変換したりすることも可能。出力先に同名ファイルが存在する場合の処理方法も選択・設定できる。
操作は、メイン画面内の「入力」「動作」「出力」の各タブ画面で行う。各タブ画面で設定を行い、設定完了後に「出力」画面内の「変換」ボタンをクリックすると、画像が一括処理される仕組み。「入力」画面では、一括処理したい画像をファイル(またはフォルダ)単位で登録する。対応する画像形式は、サブタイプを含めて500種類以上。登録した画像はサムネイルで表示される。ファイル名やサイズ、更新日時などで表示順を替えることも可能だ。
「動作」画面では、処理の内容を設定する。処理内容は「画像」「マップ」「フィルタ」「その他」にグループ分けされ、ポップアップ式のメニューで簡単に選択・設定できる。処理内容は複数を設定することができ、設定された内容が連続実行されるようになっている。
「画像」グループでは、解像度やリサイズ、回転、トリミングといった基本的な加工に加え、明るさやコントラスト、ガンマ値の調整なども設定できる。画像にテキストを合成したり、付属のフォトフレーム画像と合成したりといったことも可能。ICCプロファイルの変更や、トイカメラ風に画像の周辺部を暗くする「口径食」といった処理も行える。
「マップ」グループでは、色合いの調整や自動コントラスト/自動レベル補正、シャドウ/ハイライトの補正など、よりレタッチソフト的な処理が用意されている。
「フィルタ」グループでは、ぼかし、エッジの強調、ピント強調、ノイズ除去といった処理を行える。
「その他」グループで適用できるのは、モザイク、タイル、ノイズ、油絵、渦巻きといった“特殊効果”的な処理だ。
処理を設定すると、画面上にパラメータ設定項目が表示され、プレビュー画面で確認しながら、設定値を調整することが可能。プレビュー画面では、変換前/変換後の画像を比較できるほか、拡大表示させることもできる。設定済みの処理は、個別にクリアしたり、ドラッグ&ドロップで順序を並べ替えたりすることが可能だ。
「出力」画面では、保存先やファイル名、画像形式などを指定できる。保存先は、初期状態では「フォルダ」だが、メールに添付したり、圧縮したり、PicasaやFlickrで公開したり、FTP機能を使ってサーバにへ転送したりといったことも可能。ファイル名は、元のファイル名やフォルダ名、ファイル番号、Exif情報などから、命名規則を設定できる。ファイル名に使用したい情報は、ポップアップメニューから簡単に選択することが可能だ。