ロボットと逃避行中のお姫様を連れ戻すために奮闘する、騎士と仲間たちのハートフルな物語。お姫様とロボットが逃避行!? 騎士は姫を救うことができるのか……?
「Phantom Love」は、剣と魔法の世界を舞台にした王道ファンタジーストーリー。懐かしい雰囲気が漂う短編RPGで、プレイ時間は1時間程度。物語は、主人公の騎士「ライゼル」が「王様」から、
- からくりの「ファントム」に連れ去られた一人娘「カセドラ姫」を救出せよ
と命じられるところからはじまる。「からくり」とは「ロボット」のこと。この世界では、かつて魔法がなかったころ、ロボットが人の代わりに仕事をしていたという。しかし、現在はほとんど活躍しておらず、「ファントム」も城の庭園で埋もれていたところをカセドラ姫が見つけ出し、自分の警護をさせていたらしい。「日夜、姫の警護を務めていたファントムがなぜ……?」と訝しがる城の人々の声を聞きながら、ライゼルはファントムと姫がいるという北の洞窟に向かう。立ちはだかるモンスターを蹴散らし、ライゼルは北の洞窟の奥でカセドラ姫とファントム発見する。しかし、ようやく見つけた姫の口から放たれたのは「ファントムとずっと一緒にいたい」という衝撃的な言葉。どうやら姫はファントムに連れ去られたのではなく、駆け落ちをしたようだ。ファントムと戦ってあっさり負けてしまったライゼルは、ひとまず城へと戻る。
「話が違う」とくってかかるライゼルに対し、王は「姫はファントムに妙な術をかけられ、心を奪われてしまった」と説明。「なんとか姫を連れ戻してほしい」と懇願する。王の頼みとあっては断れないライゼルは、ロボットの研究をしているからくり師「ダナック」の知恵を借りようと、城の兵士「エリサ」をともない、北の塔に住むダナックを訪ねる……。
多種多様な技能を駆使してモンスターを倒し、ファントム討伐を目指す
「Phantom Love」は、ダンジョン攻略タイプのRPGで、クリアするまでは1時間程度。攻略するダンジョンは「北の洞窟」「北の塔」「北の孤島」の三つ。拠点となる街で武器や防具、消費アイテムを購入して装備を整え、ダンジョンを踏破する、スタンダードなシステムとなっている。
戦闘システムはフロントビューのターン制バトル。ランダムエンカウント形式が採用されている。最大パーティメンバーは、騎士「ライゼル」、城の兵士「エリサ」、研究者「ダナック」の三名。敵にエンカウントすると、まず「戦う」「逃走」のいずれかを選ぶ。「戦う」を選ぶと戦闘がはじまる。戦闘で使用できるコマンドは、
- キャラクタごとに武器を使用する物理攻撃の「攻撃」
- MPを消費して魔法や技を出す「技能」
- 消費アイテムを使用する「アイテム」
- 「防御」
「技能」はキャラクタごとに使えるものが異なる。ライゼルは「十字斬」「聖十字斬」といった一撃必殺技、エリサは敵全体を攻撃できる「薙ぎ払い」、ダナックは味方のHPや状態異常を回復する「めでぃ」「りはびり」というように、それぞれ特徴がある。ダナックは、ワールドマップ上のみ使用可能な、各街に一瞬で飛べる「てれぽ」や、ダンジョンの入り口まで飛べる「えすけぷ」なども使うことができる。