Windows XP、Vista、そしてWindows 7も、デフラグ機能はOSに標準で搭載されている。しかし、このデフラグ機能、OSがバージョンアップを重ねるにつれ、だんだんと目立たない存在になってきた。特にWindows Vista以降は、必要に応じてデフラグを実行する機能が標準搭載されたが大きいのかもしれない。だが、機能が目立たなくなったからといって、デフラグの重要性が薄れてきたわけでは決してない。相変わらず、ファイルの断片化が大量に発生している状況ではパソコンのパフォーマンスは低下するし、急速に普及しつつあるSSDでさえ、ファイルの配置状況によって、パフォーマンス面での影響が出てくる。OSに標準で搭載されるデフラグ機能が、これらすべてのニーズに完璧に対応できているかといえば、そんなことはない。あくまで「最悪の状況」に陥りづらくなっただけで、常にファイルシステムがベストの状態に保たれているといえるほどの実力は、残念ながらOS標準のデフラグ機能にはない。
そこで必要となるのが、「PowerX PerfectDisk 12 Pro」のような高機能デフラグソフト。ファイルの最適配置など、OSの標準機能では対応できない、ベストのパフォーマンスを得ることができる。柔軟な設定も可能。ちょっと席を外しただけで勝手にデフラグをはじめてしまうOS標準機能に対し、「PowerX PerfectDisk 12 Pro」では「大切な作業中は(たとえアイドル中でも)デフラグしない」といった設定を簡単に行うことできる。
さらに、デフラグの重要性を具体的に目で見えるようにもしてくれる。存在感の薄いデフラグ機能だが、実際にグラフィック画面で効果のほどがわかるようになってくると、デフラグの重要性も自然に理解できるというもの。実はこの「グラフィック効果」が意外に大きいのではないかと思う。
(天野 司)