Twitterで届く大量のツイートを整理し、カラム(列表示)スタイルで閲覧できるソフト。カラムを使って、自分へのリプライやメンション、ダイレクトメッセージをまとめて読んだり、フォローしているユーザ名、キーワード、ハッシュタグで発言を分類したりできる。「TweetDeck」は、任意のカテゴリーやキーワードでツイートを分類し、カラムで並列表示できるソフト。Twitterのほか、FacebookやMyspace、LinkedIn、foursquareなどの主要SNSにも対応。Adobe AIR上で動作し、Windowsのほか、MacやLinux、スマートフォンなどでも利用できる。
カラムにユーザ(フォロワー)のグループやハッシュタグ、キーワードなどの条件を設定しておくことで、受信したツイートを自動的に振り分け、並列表示する仕組み。例えば、趣味、仕事、友人、ニュース……というように、大量のツイートをテーマ別のカラムに見やすく分類できる。Twitterの複数アカウントにも対応。アカウント別のカラムを作成し、一括管理することも可能だ。
大きな特徴は、ユーザがカラムを追加・編集したり、あるいは表示方法を変更したりなど、カスタマイズ自由度が高いこと。カラムには「コア」「グループ/リスト」「サーチ」の3種類がある。「コア」は、最も基本的なツイート整理のカラム。初期設定で、全フォロワーが表示されるタイムラインのほか、自分宛のメンション、ダイレクトメッセージなどが登録済み。さらに、新しくフォローした相手やお気に入り登録したツイート、時間を指定した「予約ツイート」などのカラムを追加できる。
「グループ/リスト」は、Twitterの公式/非公式リストを利用するカラム。フォローしている相手をグループ化したり、内容をテーマ別に整理したりできる。「TweetDeck」で新規作成したリストを公式リストに登録したり、既存のTwitter公式リストを読み込んで、カラムに設定したりすることも可能だ。
「サーチ」は、検索用のカラム。Twitterサイトが保存している「検索メモ」や、ユーザが(自分で)Twitter上で検索した「ユーザ名」「ハッシュタグ」、あるいは任意の「キーワード」を含むツイートを抽出し、ひとつのカラムでまとめて閲覧できる。
ツイートの送受信や、フォローしているユーザの処理を高速に行えることも特徴のひとつ。マウスオーバーでリプライ、リツイート、ダイレクトメッセージといった基本操作を行えるほか、プルダウンメニューから、指定ユーザのツイート削除、グループに追加、フォローの開始・停止、プロフィール閲覧、ブロックといった操作を実行できる。
フィルタ機能もある。各カラムのツイートから条件に該当するものを抽出(または除外)・表示させることが可能。条件には文字列やTwitter IDなどを設定できる。
さらに、FacebookやLinkedIn、MyspaceといったSNSの情報も、Twitterのカラムと並べて表示させることができる。「TweetDeck」アカウント(無料)でサインアップすれば、登録してあるすべてのSNSの情報が自動的に取り込まれ、個別のログインは不要になる。
新規ツイートの通知機能も便利だ。メイン画面のタイムラインを追うことなく、コンパクトなポップアップウィンドウ上ですぐにツイートを読むことができる。任意のアカウント、ハッシュタグ、キーワードを含むツイートや、特定のSNSのデータだけを削除できる「グローバルフィルタ」も用意されている。大量のツイートの中から不要なものを効率よく排除し、データをシェイプアップさせることが可能だ。