独特なプレイ感覚を味わうことができる縦スクロール弾幕シューティングゲーム。初心者から上級者まで幅広く楽しめる。現実と仮想、触れ合うことのない二つの世界を行き来して敵と戦う
「CYBER CRISIS」は、現実と仮想、二つの世界を行き来しながら敵と戦う、ユニークな設定の縦スクロール弾幕シューティングゲーム。自機を操って、現実世界と仮想世界の間を交互に移動しながら敵を撃破し、それぞれの世界での「防衛率」を確保しよう。
自機は、背中にロケットを2基搭載し、両肩にはショットを発射する砲が装備された人型ロボット兵器。空中を飛行することもできる。画面下部の接続表示が「CONNECT」となっている間は、ログインして仮想世界。ログアウトして、自身のいる世界を現実世界に切り替えることができる。この「現実世界と仮想世界の切り替え」が「CYBER CRISIS」の大きな特徴となっている。
ゲームフィールドには、現実と仮想、双方の世界の敵と敵弾が同時に表示される。しかし、表示形式は自機と同世界に存在するか、異世界に存在するかで異なる。同世界にいる敵は実体で表示され、異世界にいる敵は青い輪郭のみの虚像として表示される。同様に、同世界に存在する敵弾は白やオレンジ色に輝いて表示され、異世界の敵弾はくすんだ緑色で表示される。
敵機・敵弾ともに、異なる世界にあるもの同士は干渉し合うことがない。この性質を利用し、異世界に移動することで、敵の攻撃を回避することができる。しかし、同世界にいない限り、敵を攻撃することもできず、防衛率を稼ぐこともできない。敵の中には世界を切り替えながら攻撃してくるものもいる。また、ボスとの戦闘中は世界を切り替えることができない。
敵との距離が近いほど威力を増すショットで敵を一気に撃破
操作は、キーボードまたはゲームパッドで行う。ゲームパッドで使用するキーは、キーコンフィグで設定することが可能。キーボードの場合は固定となる。
自機の移動は【←】/【↑】/【↓】/【→】キー。ショットの発射は【Z】。【Ctrl】で自動ショットのON/OFFを切り替えることができ、自動ショットがONの状態では、キーを押さなくてもショットが発射され続ける。
ショットは自機の唯一の攻撃手段。通常は、8本の弾筋に分かれて前方を幅広くカバーするが、【Shift】キーを押して低速移動することで、正面に収束させることも可能。ボスなどのHPの高い敵と戦う際には、ショットを収束させることで効率よくダメージを与えることができ、(タイムアタック内の)短時間での突破が可能になる。
ショットは敵との距離が近いほど攻撃力が高い。弾幕を回避しながら、できるだけ接近した状態で撃ち込むと効果的。低速移動時の収束したショットでは、効果はさらに著しい。
【X】キーはログイン/ログアウト。自機の存在する世界を切り替えることができる。ただし、切り替えられるのは「CONNECT」中だけ。切り替え直後の一瞬や別世界のものと重なっている状態のとき、ボスとの戦闘中など、接続が「DISCONNECT」になっているときには切り替えることができない。
現実と仮想、双方の防衛率を高めることでライフを最大5個獲得できる
用意されたステージは全4面。各ステージともに大量のザコ敵のほか、中ボスとボスが登場し、ボスを撃破するとステージクリア。ゲーム開始時点での自機のライフは10。敵の攻撃を避け損ねてダメージを受けると、直ちにライフが1失われ、0になるとゲームオーバー。コンティニューは2回までできる。
道中で重要なのは、行く手に出現したザコ敵を、現実と仮想の双方の世界でなるべく均等に、しかもなるべく多く撃破すること。「CYBER CRISIS」では、出現した敵のうち、撃破できた数の割合を「防衛率」とし、現実世界と仮想世界とで個別に計算される。ステージクリア時の両世界での防衛率が60%、70%、80%、90%、100%以上のときに、それぞれ1個ずつライフを獲得できる仕組み。最大で5個もライフを増やせる、重要なシステムだ。
中ボスやボスとの戦闘においては、必ずしも敵を破壊する必要はない。ボスキャラとの戦闘では画面最上部にライフとタイムの各バーが表示され、どちらかを0にすれば、敵を撃破することができる。つまり「一切攻撃をせず、ひたすら避け続けるだけでも撃破できる」ということ。タイムアップ前に敵を倒すと、タイムボーナスを獲得することが可能。中ボス、ボスとも1回では完全撃破することができず、複数回、その場に立ちふさがり続ける。逃げ続けるか、タイムボーナスを狙うかで、得点が大きく変わってくる。