思いつきのメモや資料としてのWebページ、PDFファイルなどを、どんどん「ノート」として保存できるサービスが「Evernote」。「Evernote for Windows」は、「Evernote」のWindows版クライアントソフトだ。「Evernote」は、Webブラウザで閲覧・編集することも可能だが、Webブラウザよりも操作性は洗練されている(ただし、画像のリサイズなど、Webブラウザではできることが「Evernote for Windows」ではできないものもある)。「Evernote for Windows」というよりも、「Evernote」というサービス全体への感想になってしまうかもしれないが、なかなかおもしろい。もちろん、最大の特徴はクラウドサービスだということで──さまざまな環境からアクセスできることというべきなのだろうが──そこを離れたノートソフトとして、興味を惹くものになっている。
あらためていうまでもなく、現在はインターネット上に情報は集められ、資料として抱えておきたい情報はWebページやPDFファイルとして存在している。そこで私たちはそうした情報を保存したいと考えたとき、Webページをスクラップしたり、PDFファイルとして保存したりしていた。が、「Evernote」の場合、そこをさらに進めて、それらを「Evernote」のフォーマットで処理した。それによってWebの記事とPDFファイルを、まとめて分類したり、検索したりできる、いわば同じ土俵で同時に扱えるようになった。これはとても便利だ。
タグや属性による分類、抽出も非常に細かく行える。情報の収集と整理において、強力なツールになり得る。
(土屋 佳彦)