謎を解きながらダンジョンを踏破してゆく、ストーリー重視のファンタジーRPG。プレイ後のお楽しみ要素も数多く用意されている。父親の形見“虹色の花”を取り返すため、少女は難攻不落のダンジョンに挑む
「虹色の花」はタイトルの通り、“虹色の花”という名の不思議な石をめぐる物語。ゲームは、主人公の少女「コレット=ウインダム」が、お宝発掘のために世界中を旅していた父親の形見(虹色の花)を、借金の形に奪われるところからはじまる。借金取りから「どうしてもこれを取り返したいなら、お金をためてファーンド家に行け」と言われたコレットは、何年もかけて「ファーンド家」が貿易の街「エチュート」にあることを突き止める。
コレットは早速、ファーンド家に乗り込むが、罠が張りめぐらされたファーンド家に手も足も出ない。さらに、どこか抜けている剣士の兄「エルト=ファーンド」と、冷静沈着で優秀な魔法使いの弟「ユル=ファーンド」のファーンド兄弟にあっさりと追い返されてしまう。一人で取り返すことを諦めたコレットは、助けてくれる人を探すため、エチュートの街で聞き込みをはじめる。そこで「バーを訪ねろ」と教えられたコレットは、バーで仲間を探す。
バーにはたくさんの勇者が集っていたが、皆「ファーンド家には行きたくない」の一点張り。すると、最後に声をかけた青年に「コインが表だったら、お前に協力する」と賭を持ちかけられる。コレットが一か八かで賭翔に乗ると、見事勝利。魔法使いの格好をした剣士「ジルバート=サーティ(ジル)」とともに、再度ファーンド家に挑む。
しかし、コレットとジルがファーンド家に乗り込もうとしたそのとき、玄関に作られていた落とし穴に、コレットとファーンド兄弟の兄・エルトが落ちてしまう。仕方なくジルもコレットを追って落とし穴に──こうしてコレット、ジル、エルトの「地下からの脱出劇」がはじまる。
ダンジョンの至るところに謎解き要素が! 戦闘は難易度高め
ゲームは、至るところに仕掛けられた謎を解きながら、ダンジョン内を進んでゆくタイプのRPG。(基本的に)謎解きが中心で、戦闘はイベントのみ。キャラクタのレベルを上げるという概念はなく、ダンジョンのマップ上に設置されたモンスターを倒す作業もない。バトルの回数はかなり限られるが、その分、戦闘の難易度は高めだ。
戦闘は、ストーリー上でのイベント時や、オブジェクトを調べたときなどに発生する。バトルでは、まず「戦う」「オート」「逃げる」から行動を選択する。「戦う」を選ぶとバトルがはじまる。バトルはフロントビューのターン制コマンド選択形式で、「攻撃」「魔法・技」「防御」「アイテム」からコマンドを選択して戦う。バトル開始時に「オート」を選択した場合は、コンピュータが自動で戦ってくれる。戦闘に慣れていないと感じたときや、敵が強くて倒せないと感じた場合は、オートで戦い方を見てみるのもひとつの方法だ。
攻撃は(基本的に)物理攻撃、魔法攻撃、技攻撃の3種類。魔法攻撃と技攻撃はMPを消費して行い、物理攻撃よりも威力がある。敵単体だけでなく、全体への攻撃も可能。魔法には炎や風などの属性も存在する。そのほか、状態異常を直したり、味方を回復させたりできるものもある。