11人の女性キャラをはじめとした、多彩なキャラクタが登場するマルチエンディングRPG。ゲームの開始時点や時空の狭間から出る際の扉の選択、魂の吸収を行うか否かなど、ゲームの随所で選択を迫られ、選択によって物語が分岐して、仲間となるキャラクタや結末などが変わってくる。想定プレイ時間は1ルート5時間前後と手ごろだ。「ほかのキャラクタの魂を吸収して、自らの能力を高めることができる」というのも、女性キャラを中心とした配置のゲームとしてはめずらしい設定だ。いったん吸収されたキャラクタは二度と登場することはない。セーブ数が3と少ないため、かなり悩ましい決断を迫られる。一方、一切吸収しない選択をすると、今度はまったく使用しないキャラクタが大量に発生してしまう。
ゲームシステムそのものはシンプルだ。シナリオにしたがって街やダンジョンに向かい、所定の敵と戦って勝利することで、ストーリーを進めてゆく。もしそのまま戦っても勝てそうもないときは、手ごろなダンジョンで戦って経験値とアイテムを稼ぎ、編成でパーティを強化して、再度決戦を挑めばよい。
ただし、ダンジョンの探索は定められた回数しか行うことができず、ダンジョン内で行動力が0になると追い出されてしまうので要注意。ダラダラと無駄な探索を行い、セーブしてしまうと、ハマってしまう可能性がある。ダンジョン内のエンカウント率が高いのも罠だ。
(秋山 俊)