ファイルがロックされ、操作できなくなってしまう代表的なケースといえば、開こうとしたファイルがすでにほかのユーザに使われていている場合だろう。この場合は、同じファイルが複数のユーザに開かれることにより、データの更新に問題が発生するのを防いでいるわけだが、そのほかにもプログラムのエラーなどで、ファイルの上書き保存やコピー、削除などができなくなることがある。「Unlocker」はそんなときに役立つソフトだ。ロックされているファイルが具体的にわかっていれば、ファイルを選択してコンテキスト(右クリック)メニューからすぐに実行できるし、ドライブやフォルダを選択して実行すれば、ロックされているファイルがすべて表示されるので、その中から探せばよい。
便利なのは、ロックの解除だけでなく、その場で移動やコピー、削除といった操作を選択できること。いったんロック解除したあと、あらためてエクスプローラに戻って操作する手間が省ける。ただし試用した限りでは、「削除」を選ぶと「ごみ箱」に入るのではなく、一気に消去されてしまうようだ。まずは不要なファイルを使って試してみることをお勧めする。
(福住 護)