とても多彩で強力な機能を持った画像編集ソフト。一般的な利用(特殊なプロユースではない、というほどの意味)の画像処理では、まず「Photoscape」があれば十分と思えるほどの機能を搭載している。多彩な機能もさることながら、「Photoscape」の大きな特徴は「豊富な機能が非常に使いやすい形でまとめられている」こと。例えば、輝度の調整で考えてみよう。どのソフトでも操作自体は難しくはない。たいていスライドバーを動かすだけで、プレビューしながら調整できる。ただ、普通の人はスライドバーを動かしているうちに「どのあたりが適当なのか」わからなくなってしまうことが多くはないだろうか。
「それならもう、三段階くらいでざっくり設定できればよい、その方がよい」という考え方もできるわけで、実際、多くの人にとっては、その方が実用的だ。それを満足ゆくだけの高いレベルで実現しているのが「Photoscape」なのだ。
写真にフレームをつけたり、イラストや文字を挿入したりして、写真を加工して「楽しむ」ための機能が詰まっている。デジカメ写真を「撮るだけ」のものから「作品」にランクアップさせることのできる、楽しいソフトだ。
(土屋 佳彦)