ひと口に「画像編集ソフト」といっても、大きくレタッチ系とペイント系とに分かれる。しかし、もう一方の機能を一部組み込んでいるものもあり、「そのソフトで何ができるか」は、ソフトごとに大きく異なっている。「Mix Paint」は、レタッチ/ペイントの両機能を備えるが、それぞれが満足のいくレベルで用意されていることが大きな特徴。一般的な使用においては、まず不足を感じないだけの機能を持っている。操作性もよく、画像編集ソフトを使った経験のある人であれば、戸惑いなく使えるはずだ。
ひとつ感心したのが、各作業ウィンドウの置き方。この手のソフトの場合、作業ウィンドウ(パレット)の置き方がなかなか難しいのだが、「Mix Paint」では移動させるときにガイドが表示されたり、置き方のパターンも豊富だったりで、ユーザが操作しやすい環境を作ることができる。こうした心配りは大切だ。
(土屋 佳彦)