戦闘に頼らない、ユニークなショートRPG。計算問題や漢字問題を解いて、物語を進めてゆく。骸骨モンスターを相棒に、奇妙な小さな島にある塔を探検する
「ひまつぶしの島」は、戦闘の代わりに計算問題や漢字問題、迷路などをクリアすることでストーリーを進めてゆくRPG。奇妙な骸骨モンスター「ロック」を相棒に、謎の島の秘密を暴いてゆく。ゲーム初心者がメインターゲットとして想定され、短時間でプレイできるほか、操作方法などはゲームの随所で丁寧に解説される。
プレイヤーが操作する主人公は、まだ装備もろくに揃っていないビギナー冒険者。物語は、妖精たちが飛び回る変な島に、主人公がたどり着いたところからはじまる(本編の前に、RPG初心者用の簡単な練習ステージが用意されている)。この島ではどうやら住人や妖精、モンスターなどはすべて塔の中にいる強力なモンスターに支配・監視されているようだ。モンスターを何とかしないと、主人公もこの島から出ることができない。
しかし、何しろ主人公はまだ冒険初心者。正真正銘のザコモンスター相手ならばともかく、ちょっとでも強いモンスターや人間などと戦うと、たちまちボロ負け……。主人公がなんとかモンスターと戦える装備を揃え、親玉モンスターが待ち受ける塔の中に入ったところからがいよいよゲームの本番だ。なぜか主人公を気に入り、「案内してやる」とつきまとう、塔の門番でもある骸骨「ロック」を相棒にした奇妙なコンビの冒険がはじまる……。
ゲーム初心者を強く意識した、わかりやすい操作が特徴
操作はキーボードで行う。カーソルキーで主人公を前後左右に移動させ、決定キー(【Enter】/【Z】/スペースキー)で目の前のものを調べたり、宝箱を開けたりする。人やモンスターであれば、話しかけることが可能。画面に表示されるメッセージの送りも決定キーで行う。
キャンセルキー(【Esc】/【X】/【C】キー)は、操作を取り消したり、メニューを開いたりするのに使う。メニューでは「持ち物」でアイテムを使用したり、「魔法を使う」で魔法を発動したり、「鎧や盾の確認」で装備の確認や変更したり、「保存」で現在の状態をセーブしたりすることが可能。ただし、セーブはいつでもできるわけではなく、画面に保存するようメッセージが出たときしか実行できない。
操作方法は(基本的に)「RPGツクール」の標準的なもの。さらに、練習ステージやゲーム中に丁寧な解説がつくため、この手のゲームをはじめてプレイする人でも戸惑うことはない。プレイする上で、保存以外のメニュー操作は、実際にはほとんど使うことがなく、モンスターなどとの戦闘も、回避しようと思えば、大部分を回避できる。一般的なRPGに比べ、圧倒的にシンプルな構成となっている。
ミニゲーム風のシンプルな問題を解いて、迷路を突破する
ゲームの中心となっているのは漢字問題と、四則演算を使った簡単な計算問題。ストーリーを進める中、要所要所で異なる迷路が登場するが、迷路を抜けるためには次々と出される問題のすべてに正解しなくてはならない。
問題は例えば、計算問題であれば二桁から三桁の足し算や引き算、数桁の数字と一桁の数字の掛け算や割り算などが出される。漢字問題であれば、正しい読みや部首に関する問題などが出る。そのほか、短時間表示される地図を覚えて、正しいルートをたどる問題なども用意されている。
いずれの迷路も、問題に正解すると正しいルートを進むことができるが、誤答するとたちまちゲームオーバーとなり、ルールは厳しい。制限時間もあり、時間内に迷路を抜けられなかった場合もゲームオーバーだ。一部、モンスターが直接問題を出してくる形式の迷路では、不正解だとモンスターとの戦闘となり、勝利することでゲームオーバーを免れることができる。
迷路によってはアクションゲーム的な要素も多少加味され、正確ですばやい操作が求められることもある。