たった3ステップできれいなムービーを作れると話題になったソフトだが、新バージョンではそれが2ステップになってしまった。これ以上手順が省けるとは思えないので、まずは究極の手軽さだといってよい。さらに、スタイル(演出効果)も追加され、ムービーのバリエーションも増えることになった。「手順の少なさ」「手軽さ」が「感動かんたん!フォトムービー3」の最大の特徴であることは間違いないが、それだけではない。ただ写真とスタイルを選ぶだけではない、「ムービーを作る楽しさを味わえる」ことも忘れてはいけない。タイトル、字幕、ナレーション、そしてエンドロールと、ムービーの頭から終わりまでを完全な「作品」として作ることができるのだ。
ユーザ──つまりムービーの作り手──としては、実はこちらの方が重要だろう。少ない手順でムービーを作ってしまう技術は大したものだが、あまり「簡単」「簡単」とばかり言うのは正しくないのかもしれない。ここでは「ムービー作りの楽しさを広く感じてもらえる」ことを強調しておきたい。
(土屋 佳彦)