王様のちょっぴり無茶な命令で魔王討伐に向かう騎士団長の受難(?)の物語。魔王を討伐するために、一緒に冒険する相棒がなぜか魔王!?
「Knight Night」は、体に別世界の魔王を宿した騎士が、自分が住む世界の魔王を討伐するために冒険を繰り広げる物語。舞台は、太古の昔――有史以来、ずっと魔王に支配されてきた世界。とある国の騎士団長を務める主人公「アドニス」はある日、国王「バーンズ」から「魔王を討伐してきてほしい」と告げられる。
魔王は特に圧政を敷くわけではなく、人々を恐怖と混乱に陥れているわけでもなかったが、バーンズ王はなにかと嫌がらせを受けていた。「恐怖の手紙」「王名義での出前の無断注文」「無断での城の外壁工事」、そして「なにかと送られてくる魔王からの挑戦状」と、小さな嫌がらせの数々にいい加減怒ったバーンズ王は、アドニスに魔王討伐を命じたのだ。
魔王に対抗する力をアドニスに授けるため、バーンズ王は息子の「ゲイル」や娘の「ミカ」が止めるのも聞かず、王家の秘技「神降ろしの儀」を実行する。その名の通り、人の体に神様を憑依させるものだが、依り代の精神が乗っ取られてしまう可能性がある、非常に危険な儀式だ。ところが降りてきたのは、自称“第七世界の魔王”「キーファ」だった。
キーファは、別の次元で勇者たちに袋だたきにされ、さまざまな次元をさまよっているうちに、アドニスたちが住む世界にたどり着いたという。とりあえずバーンズ王の「魔王をもって魔王を制す」という命令に従い、この世界の魔王を倒してその座を奪おうと画策するキーファとともに、アドニスは魔王討伐の旅に乗り出す。こうして魔王による魔王のための魔王討伐がはじまる……。
戦いのキモは魔王が持つ魔力。魔力を使いこなして敵を撃破せよ
「Knight Night」では、マップ上を移動してダンジョンを攻略しながら先に進んでゆく。立ち寄った町で発生するイベントなどをクリアして、魔王討伐を目指す。
マップ移動中の戦闘はランダムエンカウント方式。敵にエンカウントすると、ターン制のフロントビューバトルがはじまる。戦闘がはじまると、まず「戦闘開始」「総攻撃」「逃走」から行動を選択する。「総攻撃」はオートバトル。戦闘になれないうちは「総攻撃」を使ってみるのもよい。
「戦闘開始」を選ぶと、各キャラクタの戦闘コマンド選択画面へと移る。戦闘コマンドとして選択できるのは「攻撃」「MPを消費して行う特技」「防御」「道具」の4種類。「攻撃」は武器を使った物理攻撃で、特技はキャラクタごとに異なる。アドニスの特技は、キーファの力を利用した魔法攻撃「魔王」。旅の途中で仲間になるヒロイン「リュカ」の特技は「おくすり」で、回復や能力上昇効果がメインとなる。
魔法を使えるのは魔王キーファを体に宿したアドニスのみ。魔法は、強力な単発攻撃や全体攻撃、一時的に力を強くするものなど、多彩。戦いに役立つものばかりで、MPが許す限り効果的に使いたい。
ダンジョンの探索中、さまざまなタイミングでバーンズ王、ゲイル、ミカの三人が登場する。バーンズ王は現状の戦闘回数を教えてくれ、ゲイルはHP/MPの回復、ミカはセーブをしてくれる。ダンジョン内で会ったら、なるべく話しかけるようにしよう。