使いやすく、なかなか楽しい“虫眼鏡”ソフト。拡大鏡機能はWindowsにも標準で搭載されているが、飽くまでおまけツール的な範囲のものだ。Windows 7では標準の拡大鏡も改良され、評判もよくなったようだが、Windows標準の拡大鏡と「Lupe」とでは、ちょっと考え方が異なっている。Windows標準の拡大鏡もやはり3種類のモードを持ち、「レンズモード」「全画面モード」は、それぞれ「Lupe」の「ポインタ/カーソル追跡モード」「全画面モード」に対応する。が、もうひとつの「固定モード」が違う。Windows標準では拡大窓の位置は固定で、ポインタ周辺が拡大されることになるが、「Lupe」では「見たいところに拡大窓を動かす」。「Lupe」の方が実際の虫眼鏡と同じ感覚での操作になる。
色変換やスナップショット保存など、Windows標準の拡大鏡にない機能も「Lupe」のアドバンテージだ。感覚的なものだが、筆者が両方を操作して、「Lupe」の方がやや動作が軽快に感じられたことは報告しておきたい。
(土屋 佳彦)