ソフト開発動機・背景
欧米言語ユーザへの嫉妬心から開発しました。日本語入力には弱点があります。IMEを用いた「かな漢字変換」が必要なため、欧米言語の入力よりも必然的に入力速度が遅くなります。また、小指を多用するので疲れます。これらは、日本語キーボードのレイアウトが欧米言語キーボードレイアウトのまま輸入・適用されたために起きています。だからといって、日本語キーボードのレイアウトをいまさら変更するわけにもいきません。「キーレイアウトを変えずに、欧米言語並のタイピング速度を簡単に実現するにはどうすればよいか」を10年間考えていました。アイデア
「日本語キーボードに特有の、スペースキーと両隣のキーを再活用してみてはどうか」と考えました。このアイデアは世界で初めてだったため、「enthumble」と命名しました。「enthumble」は、“ensemble(統一的な組み合わせ)”と“thumb(親指)”をかけた造語です。
ソフト開発理念
誰でも・簡単に・便利になる、そういうシンプルなソフトの開発を目指しました。当たり前ですが、「enthumble」のアイデアは、類似ソフトを用いてプログラムを組めば実装できます。私を含め、キーカスタマイズに慣れている方であれば、すぐにできると思います。ただ、一般のユーザさまが、キチンと動く設定ファイルを書くのは至難です。便利にするために苦労してしまいます。そもそも、大多数のユーザさまは「カスタマイズ」が目的ではありません。「もっと便利に」が目的です。このようなユーザさまの期待に応えるべく、機能を厳選したソフトを開発しました。
ユーザにお勧めする使い方
文字入力以外にも、ブラウザ操作をアドインなしで行ったり、Windows付属のエクスプローラを自在に操れるようになったりします。そのほかにも【Esc】を多用するシーン──例えばPowerPointのスライドショウ作成の際──にもご活用いただいているようです。想定外でしたが、左利きのユーザさまから「右手寄りにある【Enter】/【BackSpace】キーなどを手元で押せるので助かる」とのお声をいただいております。また、ノートパソコンの【Enter】キーが壊れてしまったユーザさまにもお使いいただいているとのことです。
お礼
新聞記者やコンサルタント、大学教員、研究員など、多くの職業の方にご指導いただき、完成しました。みなさまのパソコンでの作業を加速することで、日本をさらに元気にできれば幸いです。バグ報告やご意見などがございましたら、ぜひお知らせください。バージョンアップはTwitter上で随時アナウンスしております。
http://twitter.com/enthumble
(enthumble)