パソコンを使い続けるうちに発生する「断片化」とは、ファイルがディスク内のあちこちに分散して書き込まれることで、実質的に読み書きの速度が低下してしまう現象だ。断片化を解消するのがデフラグソフトだが、「Diskeeper」の場合は、断片化の解消(最適化)だけではなく、発生そのものを減らす機能(IntelliWrite)を備えているところが大きな特徴だ。新バージョン「2011」では、IntelliWriteでも防げなかった断片化をその場で処理する「Instant Defrag」機能が追加された。わずかながら発生してしまう断片化も、その場で即座に最適化することが可能で、結果的には本来のデフラグ作業の負担が軽減され、消費電力を抑えるといった副次的な効果までも得られるという。
IntelliWriteやInstant Defragといった主要な機能は全エディションに共通する。「Pro Premier」ならではの特徴としては、大容量ディスクをより効率的に処理できる「Terabyte Volume Engine」を搭載している点が挙げられる。動画編集やCG制作といった負荷の大きな作業を行うユーザにとっては、日ごろの作業の邪魔をせず、常に快適な状態を維持してくれる強い味方となりそうだ。
SSDを効率的に最適化するためのアドオン「HyperFast」も後日、追加される予定になっている。
(福住 護)