キーボード/マウスのカスタマイズソフトだが、このうちキーのカスタマイズは、よく見られるような「キーとキーの入れ替え」ではなく、「【Ctrl】キーとのコンビネーション操作に対して、別の操作を割り当てる」ことが特徴。あるいは「キーボードショートカットのキー割り当てをカスタマイズできる」といった方がイメージしやすいかもしれない(やや正確さを欠く表現だが)。実際にキーの定義を行ってみたが、筆者がちょっと勘違いしてしまった点があるので、参考のために紹介しておこう。古くからのパソコンユーザにはおなじみの「ダイヤモンドカーソル」という操作方法がある。例えば、【Ctrl】キーを押しながら【S】キーを押すと、【←】キーを押したことと同じになり、カーソル(挿入ポインタ)が1文字分左に移動する。
これを「KeyMouXr」で設定する場合は、キー一覧から【S】を選んで、「発行するキー」に【←】を登録すればよい。筆者は最初、ここを勘違いして、【←】キーを選んで【Ctrl】+【S】を登録しようとして、失敗してしまった。定義リストの見出しにある「元のキー」と「発行するキー」という項目をよく理解しないまま設定しようとしたせいだ。「KeyMouXr」のキーカスタマイズでは【Ctrl】キーを使うのが前提なので、「元のキー」では【Ctrl】キーは省略されている。
また、1個のキーに最大5種類の設定を行うことが可能で、「【Shift】+【←】で左へカーソル移動しながら1文字選択」という動作を、【Ctrl】+【Shift】+【S】に割り当てることもできる。
スムーズにカスタマイズを行うには、この「元のキー」と「発行するキー」の関係をよく理解しておく必要がある。設定を変更すると、その場で有効になる。再起動などは不要だ。最初のうちはよくわからなくても、とにかくどんどん試してみるとよい。
登録した定義は複数のアプリケーションで共用できるので便利だが、なかには「メモ帳(NOTEPAD.EXE)」のように定義が有効にならないものもあった(「ワードパッド」や「Microsoft Word」には有効だった)。
マウスのカスタマイズは、キー定義に比べるとはるかに簡単。「ボタン数の多い多機能マウスを積極的に使いこなしたい」という人にもお勧めできる。
(福住 護)