ソフトを開発しようと思った動機、背景
ソフトウェア開発にBorlandのDelphiを使用していましたが、Delphiのコードエディタが私にとっては使いやすく、テキストエディタ代わりに使っていました。当然ですが、Delphiをインストールしていない環境ではテキストエディタ代わりに使えず、メモ帳(notepad.exe)を使うハメになるのですが、古いWindowsのメモ帳は【Ctrl】+【S】で上書き保存ができず、フラストレーションがたまることとなりました……。動機は“非常に些細なこと”から生まれたのです。
開発途中で本田勝彦氏作のTEditorコンポーネント(http://homepage3.nifty.com/~katsuhiko/)を知り、「どうせなら使い慣れたDelphiのコードエディタに近いものを作ろう」というコンセプトのもと、開発が進められました。
そして、正式公開することになりましたが、このときに「シェアウェアとして公開してみよう」と思いました。「『TEAD』はユーザが“対価を払ってまで使ってくれる”ソフトウェア足りえるのか?」というのが知りたかったのです。
開発中に苦労した点
Windowsの互換性です。古いOSに縛られたままだと新しいOSの機能を使うことができず、古臭いソフトウェアになってしまいますが、古いOSから新しいOSまでシームレスに使えるエディタがほしかったのも事実で、新しいOSやサービスパックが出るたびに動作検証をして、使えそうな新機能を盛り込んでいます。……ゆえに、下位互換性を検証するのが結構ホネでした。
ユーザにお勧めする使い方
“Delphi 2007 for win32 / C++Builder 2007 / CodeGear Rad Studio 2007”をインストールした環境、あるいはBartPE上で動作させることですかね……。以上の環境では「TEAD」はレジストを必要としません(寄付は歓迎ですが)。
強調構文表示されたテキストを、そのままの色でHTML/RTF形式でクリップボードに保存できますので、コードをWebページに掲載したい場合や、Word等でドキュメントを作成するときには便利だと思います。同様に、強調構文表示されたテキストをそのままカラー印刷することもできます。
ちょっとした機能拡張はTEADマクロで行えます。マクロスクリプトはメニューやツールバーに割り当てたり、ショートカットキーを設定することができます。
今後のバージョンアップ予定
細かいところの使い勝手を地道によくしていきつつ、いつかはUnicode完全対応(現在のUnicode対応はShift JISからの変換ですので、日本語専用となっています)をさせてみたいですね。それと、マクロ用のPPAをもう一度最初から作り直してみたいです。
(DEKO)