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ご覧いただいてきた通り、「Kinza」ではタブの操作をベースに、オムニボックスでの検索やRSSリーダなどのオリジナル機能が連携し、さらにマウスジェスチャやショートカットキーといったユーザインタフェース面での特徴が加わることで、総合的に使い勝手のよいブラウズ環境を作り上げている。
操作や設定の面でカギになるのはタブの使いこなしだが、実はそれらのベースにあるのは「いかに効率よく検索を行うか」ということだろう。要するに「新しいタブを開く」のも「不要なタブを閉じる」のも「有用な情報を効率よく見極めるための手段」ということだ。
Webブラウザの目的はつまるところ「何らかの情報を探すこと」にほかならず、必然的に検索の頻度が増える。既存のブラウザでは「検索すなわちサーチエンジンによるWeb検索」と捉えてきたのに対し、「Kinza」では過去の閲覧履歴や登録しているフィードまでも対象とすることで、「検索」そのものの幅がより広がったといえる。
付け加えれば、ツールバーから簡単にタブを復元できるようにした(復元機能の存在を「Google Chrome」に比べてより明確にした)ことも、これに近い意味を持つだろう。
本文中では特に触れなかったが、Kinzaアカウントにログインすることで、ブックマークなどを簡単に共有できるという点も指摘しておきたい。パソコン以外のモバイル機器など、複数のデバイス間で情報を共有することで作業の連携も容易になるわけだが、これについては「Google Chrome」との関係性もひとつのポイントだ。
実はKinzaアカウントとはGoogleアカウントにほかならず、Googleアカウントでログインすることで、異なるデバイス上の「Kinza」や「Google Chrome」を統一的に運用できるようになっている。本稿執筆時点で「Kinza」はWindows用とMac OS用がリリースされているが、例えばiOS版の「Google Chrome」でアカウントにログインすることで、Windowsパソコン上の「Kinza」との間でブックマークや履歴を共用するといったメリットが生まれる。
「Google Chrome」の機能や特徴はそのままに、ワンランク上の操作性を備えた「Kinza」は単体でも魅力的だが、複数のデバイス、プラットフォームを使い分けるユーザにとっては、デバイス間の検索・閲覧環境を統合できる強力な情報収集ツールとしてより一層、力を発揮してくれるだろう。
【編集部注】本稿は2016年8月17日にリリースされたKinza 3.3.0をもとにまとめられています。