数の大小比較実験のプログラム
数の大小比較判断時間に見られる現象
被験者に一桁の数字の対を示し、値としての大小判断を求める実験がありま
す。このとき被験者は、教示により大きい方(大選択条件)または小さい方(
小選択条件)を選択するわけですが、それまでの時間、すなわち反応時間(R
T)について大きく3つの現象が知られています。
?distance効果:RTは提示された2つの数の差の絶対値の増大につれて減
少する(Moyer and Landaure(1967))。
?min効果:RTは提示されたうち、どちらか小さい方の値の増加につれてリ
ニアに増大する(Parkman(1971))。
?意味一致効果:大きい値どうしの数字対のRTは、小選択条件でよりも大
選択条件で速くなり、逆に、小さい値どうしの数字対のRTは、
大選択条件よりも小選択条件で速くなる(Banks et.al.(1976))。
これらの全ての現象について合理的に説明できるモデルは提案されていませ
ん。