ページに応じてレンダリングエンジンを選択
「Sleipnir 4」では、ページの表示を行うためのレンダリングエンジンとしてWebkitを使用しているが、これをInternet Explorerで使われているTridentに切り替えることができる。
切り替えはアドレスバーの脇にあるボタンから簡単に行うことができ、さらにIE 9モードでの表示とIE 7互換での表示も選択することが可能。
これによりページを表示したときにレイアウトが崩れるようなケースでも、レンダリングエンジンを変更するだけでよく、IEを立ち上げて、あらためてアクセスする必要はない。
なお、ブックマーク機能では、レンダリングエンジンをページごとに設定できるので、同じページにたびたびアクセスするときも、そのつど切り替える手間が省ける。
セキュリティツールバーと個人情報保護で安全性向上
「クイックセキュリティ」ツールバーを使うと、「JavaScriptの実行を許可」「プラグインの実行を許可」「画像のロード」の三つのセキュリティ設定を簡単に切り替えられる。
セキュリティ設定はページ(タブ)単位で行うことができ、レンダリングエンジンの設定と同様に、ブックマークごとに保存することが可能。レンダリングエンジンでTridentを使用している場合は、さらに「ActiveXのダウンロード」「音楽の再生」「ビデオの再生」の三つのオプションを設定できる。
ブックマークでは、これらのほかにページの自動更新間隔やタブの保護なども指定できる。
セキュリティ関連では、ページ閲覧時のほかにプライバシー保護に関する機能もある。「個人情報の削除」機能を使うと、アドレスバーや検索バーの履歴、最近閉じたタブの履歴、Cookieなどを簡単に削除できる。カスタマイズ設定で、「Sleipnir 4」の終了時にこれらの情報を削除させることも可能だ。
リソース消費やCPU負荷の軽減でより快適に
以上のような高機能を支えるバックグランドとして、CPU負荷やリソース消費の軽減も行われた。CPUのコア数や搭載しているメモリ量に応じた最適化が行われることで、特に起動速度は最大50%の高速化(フェンリル実施のテストによる)が図られ、タブ切り替え時のレスポンスなども向上した。さらにアップデートも高速化されているという。
オプションでは、レンダリングエンジンごとに「処理速度優先」「メモリ節約優先」「自動」のいずれかを選択できる(初期設定では「自動」が選択されている)。