小路盤も用意され、研究用の機能も装備した囲碁の入門にも最適な対局囲碁ソフト
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囲碁の学習に最適な囲碁対局ソフト。各種コンピュータ囲碁大会にエントリーし、「FJK2000 コンピュータ囲碁大会」8チーム中2位、「2000年Ing杯(世界コンピュータ囲碁大会)」14チーム中9位などの成績を収めているという本格派だ。コンピュータを相手に普通に対局するほか、棋譜の保存や再現など、囲碁の学習や研究をするのに威力を発揮する。
対局モードは、コンピュータとの対戦のほか、コンピュータ同士の対戦も用意されている(他にCOMポートを使用した自動通信対戦で他の囲碁ソフトと対局させることも可能)。コンピュータの思考モードは通常のモードのほか、長考モードもある。コンピュータの思考時間は比較的短く、イライラすることも少ない。「群」ボタンで、その時点での形勢判断が表示することができるのもうれしい。
盤面は9路、13路、19路の3種類が用意されている。9路や13路の小路盤は、盤面がコンパクトなため全体を把握することが容易で、初心者が囲碁のルールや基本的な打ち方を理解するのに適している。ゲームに要する時間が短いので、気軽に何回でも打つことができるのも小路盤のメリットだ。
どうしてもコンピュータに勝てないときは、ハンデとして石を置くことも可能だ(19路のときのみ)。置き石は2〜9、13、25子のいずれかを選ぶことができる。白黒反転機能で自分とコンピュータを入れ替えれば、逆にコンピュータ側に石を置くこともできる。白黒反転機能と盤面編集機能を使えば、盤上に石を好きなように並べて、そこからゲームを開始し、詰め碁などの研究も可能となる。
対局後の棋譜は保存して、あとで自由に再現することができる。途中の好きなところから打ち直すこともできるので、棋力をつけるいい勉強になる。自分で打った棋譜だけでなく、あらかじめ同梱されている彩と他の囲碁ソフトとの棋譜を研究するのもよいだろう。「彩」同士の対戦機能を利用して棋譜を作り、それを研究するのもいい手だ。
全体を通しての使用感は非常によい。フリーソフトながら、囲碁の初心者から中級者まで、楽しみながら棋力をアップできる優れたソフトといってよいだろう。とりわけ、囲碁は初心者が始めるときの敷居が比較的高いゲームなので、その敷居を低くするためにも、これから囲碁を覚えてみようかなと思っている人にはお勧めしたい。
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コンピュータ囲碁大会でも実績のある、本格派の対局囲碁ソフトだ
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