ベクターソフトニュース - 1999.10.09 |
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【Editor's Pick】
Bitmap Resizer 拡大・縮小機能を中心に多数の画像処理機能を備えたソフト |
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そんな人に試してもらいたいのが、この「Bitmap Resizer」だ。BMPのように点の集まりからなるグラフィックスは単純に拡大や縮小をすると画像が荒れてしまうが、このソフトでは独自の補間アルゴリズムを使用することによってこの問題を軽減している。使用しているアルゴリズムは不明だが、市販の高級ソフトと比べても遜色のない、なかなかの画像が得られる。拡大・縮小率は50〜200%まで、0.1%刻みで指定することができ、画像が甘くならないよう、補間と同時に輪郭補正を行うことも可能だ。また、まだ拡大には対応してないようだが、透過GIFの透明色を補間処理しないモードもあり、補間によって透明色と画像の縁が汚くなるのを防ぐこともできる。この機能を持つソフトは少なく、非常に便利だ。 対応する画像形式はBMP、JPG、J6I(リコーのデジタルカメラ「DC-2シリーズ」のファイル)、GIF、MAGの各形式(ただし保存形式は、現在のところ16M色と256色のBMPのみ)。メインウィンドウに複数のファイルをドラッグ&ドロップするとスライドショウ風のビューアとして使用することもできる。ただし、その代わりに同時に複数の画像を開いて操作できないのは少し残念だ。 画像をトリミングして不必要な部分を切り捨てる機能も備える。また、多角形で範囲を選択して選択色で塗りつぶすこともできるので、スキャン画像のゴミ取りやノイズ取りなど簡単な画像の修正も可能だ。0.1度単位の任意の角度で画像を高精度に回転できるのもうれしい。 本来は画像の拡大・縮小を目的として作られたソフトのようだが、画像のコントラストや色調を調整する機能、輪郭強調やぼかし機能、二つの画像を合成する機能(オーバーレイ、乗算、加算)なども備え、簡易フォトレタッチソフトとして使うことも可能だろう。 そのほか、フルカラーから256色への減色機能も備え、256色のパレットを表示して編集することもできるなど、非常に便利なソフトだ。 これでもまだβ版で、これからいろいろな機能の追加や改善、強化が行われるとのこと。今後も非常に楽しみなソフトといえるだろう。 (秋山 俊)
《スクリーンショット》 補完せずに画像を400%拡大すると、ギザギザが目立ち画像が荒れる 《スクリーンショット》 3種類の方法を指定して画像を合成することも可能 《スクリーンショット》 256色のパレットを表示して編集できる 《スクリーンショット》 0.1度単位できれいに画像を回転することも可能 【作 者】 杏世 さん 【対応OS】 Windows 95/NT 【種 別】 フリーソフト 【作者のホームページ】 http://www.sainet.or.jp/~anze/ |
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