ベクターソフトニュース - 1999.09.22 |
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取り調べ室シミュレーター for Mac Ver.1.0
取り調べ官となり、犯人を自供に追い込むシミュレーションゲーム ■Macintosh PPC ■フリーソフト |
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都内某所を爆破するとの予告電話があり、その容疑者を逮捕した──このような設定でゲームは開始する。プレイヤーは警視庁の取り調べ官になって、容疑者を自供に追い込むのが目的。もし、24時間以内に自供が得られなければ、仕掛けられた爆弾が爆発し、多くの犠牲者を出してしまう。事件の手がかりはほかになく、頼みは犯人の自供のみ。密室で繰り広げられる暴力や脅し、泣き落とし……。刑事ドラマさながらの取り調べシーンが再現される。 容疑者を自供に追い込むには、容疑者の精神状態や心理状態を見ながらの駆け引きがポイントとなる。容疑者の状況は表情や動作でわかるほか、安心感値、感情値、睡眠欲値、食欲値という4本のインジケータで示される。これらを観察し、心のヒダに分け入って、容疑者の自供促進値を上げていくのがプレイヤーの役目だ。自供促進値が100になれば、自供に持ち込めるというわけだ。 自供促進値を上げるためにプレイヤーが容疑者に対して起こせるアクションは、睡眠や食事、たばこを与えたり、優しい言葉、涙を誘う言葉をかける、などの10種類で、ウィンドウの左右に並んだボタンをクリックすることで選択できる。容疑者の状態によって、効果があるものは変わってくるし、睡眠や食事などを与えればもちろんのこと、殴りすぎれば気を失ったりと、そのつど時間をロスしてしまうので、要注意。なだめても、すかしても、自供促進値が上がらないときには、ヘルプを参照して態勢を立て直せばよい。 自供が得られないまま時間切れになると、予告通りに爆破が実行され、ゲームオーバーとなる。時間や状況に応じた容疑者との駆け引きが、凝ったグラフィックとサウンドで楽しめる本格的シミュレーションゲームだ。 Macintosh版のほか、Windows版もある。 ●
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よく見る刑事ドラマのワンシーンのようだ。容疑者はそうやすやすとは口を割らない。ころころ変わる容疑者の表情や、殴ったときの音、時折急き立てるようにかかってくる電話など、凝ったディテールが、臨場感を醸し出ている。
状況に応じて変わる容疑者の受け答えに、ついつい感情的になりがちだが、それでは容疑者の思うツボというもの。あくまでも、したたかに駆け引きを重ね、どんな言動が効果的なのかを探り、自供に持ち込まなければならない。 凝ったグラフィックとサウンド、ゲームバランスのよさ。そしてフリー。これはもう「やるっきゃない」でしょう。 (フェムス・安藤 しょうこ)
《スクリーンショット》 取り調べの状況に応じて、時折アドバイスが表示される 《スクリーンショット》 あまりシメすぎると、白目を剥いて気を失い、このあと取り調べが進まない 《スクリーンショット》 オープニング、エンディングのタイトルロールが、映画かテレビドラマのようでカッコいい 【作 者】 堀江 正 さん 【作者のホームページ】 http://www.mmbox.com/ 【補 足】 Macintosh版のほかに、Windows版もあり。Windows版では、QuickTime 3.0以降のインストールが推奨されているが、なくてもプレイは可能 |
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