グラフィックがとてもかわいらしい、ほのぼのとしたゲーム。通常のグラフィックはもちろん、乗馬やお茶、お花など、絹代が習いごとをしたり、麻川や餡子と遊んだりするイベントグラフィックも数多く用意され、見ていて楽しい。
エンディングは全部で7種類あるが、択一式ではなく、条件が満たされていれば、連続して複数のエンドグラフィックが表示されるようで、「隠しエンド☆」以外はわりとすぐに見ることができるだろう。ゲームのポイントは、絹代のやる気度と疲労度、お店の人気度をキープすること。やる気度と疲労度はともかく、お店の人気度のキープが意外に難物だ。というのも、お客さんはレシピがまだなくて、作ることのできない商品でも、在庫がないと怒って帰ってしまうだけでなく、時折、商品にクレームをつけて、値下げを要求してくる。値下げを拒否しても怒って帰ってしまうのだ。特に終盤になると、そういうお客さんが連続して訪れることがある。素直に応じていると赤字になるし、何よりも癪だ。
全体としてはシンプルなゲームだが、ほどよいやり込み甲斐もあって、楽しくプレイできた。
(秋山 俊)