サービスの利用状況を、パソコンに不慣れな人でも簡単に記録できるよう配慮されたソフト。いったん利用者情報の登録が終わってしまえば、あとはボタンをクリックするだけなので、記録に関しては、誰でも確実に使えるところがポイント。一方、集計などのデータ処理は考慮されていないので、こちらはスプレッドシートやデータベースを使いこなせるスキルを持った人が必要となる。
「その場のチェックは現場のスタッフにまかせ、あとあとの集計は自分で行う」といった形で役割を分担できるのであれば、とても便利。もちろん、外部アプリケーションとの連携が必須というわけではなく、「Kitayo! Free Edition」だけでも簡易チェックシートのように使える。集計不要と割り切ってしまえば、この手軽さは大きなメリットだ。
サンプルとして介護サービス用の項目(入浴、運動、口腔など)があらかじめ登録されているが、これは項目名の設定のみなので、簡単にカスタマイズすることが可能。したがって介護に限らずとも、ジムでのトレーニングや塾でのカリキュラムなど、個人別の作業メニューや日課、ノルマなどが定期的に発生するものであれば、さまざまな場面に応用できる。
(福住 護)